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サムスン、Q2のDRAM供給価格を前四半期比30%引き上げ――Q1の倍増に続く連続値上げ

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 11 時間前
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サムスン電子が2026年Q2のDRAM供給価格を前四半期比約30%引き上げた。Q1の約100%値上げに続くもので、AI需要の拡大が背景にある。



韓国メディア「電子新聞(ETNews)」の報道によると、サムスン電子は2026年第2四半期(Q2)のDRAM供給価格について、主要顧客との契約交渉を完了し、前四半期比で平均約30%の値上げを実施した。2025年初頭の価格を基準とすると、Q1の約100%値上げと合わせた累計上昇率は約2.6倍に達する。


値上げの対象範囲

今回の値上げはHBM(高帯域幅メモリ)とコモディティDRAMの双方を対象とした平均値であり、サーバー・PC・スマートフォン向けの汎用DRAMも含まれる。業界関係者によると、「AI需要を中心に、現時点では価格が安定・下落に向かう兆候はない」とされ、事前に供給確保を急ぐ顧客も依然として多い状況だという。


競合他社も追随の見通し

SKハイニックスとMicronも同様の値上げを実施する見通しで、業界全体での価格上昇が続く可能性が高い。TrendForceはQ2のコモディティDRAMの契約価格が前四半期比58〜63%上昇すると予測している。


AI需要が主な要因

生産能力がAIインフラ向けHBM(High Bandwidth Memory:高速・大容量のメモリ規格)の需要対応に振り向けられている結果、汎用DRAMの供給が逼迫している。 MicronはすでにAI顧客向けの供給管理を優先するため、一部コンシューマー向けメモリ製品の製造を停止している。


スマートフォン・PC価格への波及

エントリークラスのスマートフォンにおけるDRAMのBOM(部品コスト)に占める割合はすでに約35%に達しており、NANDの19%と合わせると製造コストの約54%をメモリが占める。 ギャラクシーS26シリーズは米国でストレージ無償アップグレードを廃止し、ソニーはPS5の価格を引き上げた。アップルはDRAMの影響を抑えるために在庫の積み増しを進めているとされる。


AI投資がメモリ市場を根本から塗り替えつつある

今回のDRAM値上げが示すのは、単なる需給の一時的なひっ迫ではなく、AI向けインフラ投資の拡大がメモリ市場の価格構造を恒常的に押し上げているという現実だ。スポット市場では一部在庫整理による価格下落も見られたが、それは市場全体のトレンド転換を意味するものではなかった。3大メモリメーカーが足並みをそろえて値上げを進める中、Q3以降の価格動向を左右する最大の変数はAI向けインフラ投資の継続性となる。需要が現状水準を維持する限り、コンシューマー向け製品価格の上昇圧力も続くとみられる。


(Source:ETNews)


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