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Samsung、VRとARが融合した新型グラス『Galaxy XR』を発表

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 10月23日
  • 読了時間: 3分

image:Samsung
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日本発売は未定。SamsungのGalaxy XRは、VRとARを1台で体験できる拡張現実グラス。Android XR搭載で多彩なアプリに対応



サムスン電子は、マルチモーダルAIに対応した新カテゴリーのAIネイティブデバイス「Galaxy XR」を発表した。サムスン、Google、クアルコム・テクノロジーズが共同開発した新Android XRプラットフォーム向けの初製品で、発見・遊び・仕事に対応した没入型体験を提供する。日常業務から新たな挑戦まで、自然な操作と深い没入感を実現する。サムスンは今後、AIグラスを含むXRフォームファクターでの開発を進める計画だ。



XRとは?


XRとは「Extended Reality(拡張現実)」の略で、VRやAR、MRといった技術すべてをまとめた総称だ。簡単に言えば、仮想の世界や現実の映像にデジタル情報を重ねて、より豊かな体験を作り出す技術のことを指す。VRのように完全に仮想空間に没入することもできるし、ARのように現実に情報を重ねることもできる。つまり、XRはこうしたさまざまな体験を1つの言葉でまとめた概念だ。



Galaxy XRとは?


Galaxy XRは、マルチモーダルAI、オープンなAndroid XRエコシステム、そして快適な装着感の3つを特徴とする。マルチモーダルAIに対応し、音声・視覚・ジェスチャーで直感的に操作できるほか、Geminiを統合したAIコンパニオンとしてタスク管理を支援する。Android XRエコシステム上で動作し、ヘッドセットやAIグラスなど多様なデバイスに対応。OpenXR標準に基づき、既存アプリの移植や開発も容易で、開発者とユーザーの双方に柔軟性を提供する。さらに人間中心設計に基づく軽量・堅牢なフレームと分離可能なバッテリーパック、着脱可能なライトシールドにより、長時間の使用でも快適で没入感の高い体験が可能だ。


Googleが開発している、拡張現実(XR)デバイス向けのAndroidオペレーティングシステム「Android XR」
Googleが開発している、拡張現実(XR)デバイス向けのAndroidオペレーティングシステム「Android XR」


Galaxy XRで広がる新しい発見と学びの体験


Galaxy XRは、Googleマップ、YouTube、サークル・トゥ・サーチ、Googleフォトなど、XR向けに最適化された多様な体験を提供する。

ユーザーはGeminiをガイドとして活用し、Googleマップ上で目的地にナビゲートしたり、没入型3Dマップで世界を探索しながら近隣スポットの提案を受けたりできる。YouTubeでは、Geminiに質問して視聴したいコンテンツを見つけたり、動画に関する詳細情報を確認したりできる。

パススルーモードでは、周囲の物理的な世界を見ながら手で円を描き、目の前の対象に関する情報を即座に検索可能だ。さらに2Dの写真や動画を3D空間に変換し、思い出を没入型体験として再現することもできる。

高度なセンサーやカメラ、ハードウェアにより、Galaxy XRは頭部・手・目の動きを正確に追跡し、装着者の声も明瞭に捉える。Geminiの支援のもと、自然な身体操作でXR専用アプリを通じ、仮想世界と現実世界の両方を探索できる。


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Galaxy XRで楽しむ新しいエンターテインメント体験


Galaxy XRは、強力なハードウェアと高性能により、スポーツやゲームなどのエンターテインメント分野でも没入感の高い体験を提供する。

4KマイクロOLEDスクリーンにより、番組のストリーミング再生でプライベートシアターのような没入型視聴が可能だ。スポーツでは複数の試合を同時に視聴でき、スタジアムにいるかのような臨場感を実現する。XR専用ゲームではGeminiとチャットしながら、リアルタイムでコーチングやヒントを受けてプレイを強化できる。

動画制作や編集では、AdobeのProject Pulsarを使い3D奥行きを加え、被写体の背後にキャプションやアイコンを重ねることも可能だ。最大2.5時間のバッテリー駆動により、中断なくコンテンツを楽しめる。没入型サウンドと高解像度ディスプレイの組み合わせで、Galaxy XRはユーザーを拡張世界の中心に置く。


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Galaxy XRは米国で10月21日、韓国で10月22日より販売開始予定。日本での発売日は現在未定だ。




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