UI銀行BaaS×関西電力、スマホ完結の「CQ BANK」スタート
- 桜井 未来

- 2 日前
- 読了時間: 2分

預金で脱炭素を後押しする“グリーン預金”サービス
きらぼしグループ傘下のUI銀行と関西電力が、オンラインバンキングサービス「CQ BANK」の提供を開始した。キャッチコピーは「預けるだけで、サステナブル」。日常の預金を、再生可能エネルギー投資や省エネ住宅支援へ循環させる“グリーン預金”を通じ、普段の資金管理が脱炭素につながる仕組みを提供する。
本サービスはUI銀行のBaaS(Banking as a Service)基盤を活用し、関西電力が銀行代理業者として口座開設や貸付等の手続きを担う点が特徴。電力会社が金融サービスの窓口を担う構造は珍しく、エネルギー企業の金融領域参入モデルとしても注目される。定期預金だけでなく普通預金も環境配慮型として扱う国内初の取り組みで、預金は省エネ住宅ローンや再エネ事業に活用される。

アプリは口座開設から振込、定期・外貨預金、住宅ローン申込みまでスマホ完結。キャッシュカード不要のATM利用や、毎月最大20回の振込・ATM手数料無料など、ネオバンク同様の利便性を備える。多要素認証や通信暗号化等のセキュリティ対策も実装する。

今回の取り組みは、銀行とエネルギー企業によるグリーン金融の先行事例といえる。預金という日常行為を投融資に直結させ、ゼロカーボン社会への参加を促す新しい金融モデルだ。今後は、預金がどれだけ環境配慮型投資に結びつくか、また利用者の環境行動がどこまで広がるかが焦点となる。
参照サイト
株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ ニュースリリース
UI銀行と関西電力による新たな銀行サービス「CQ BANK」の提供開始について
CQ BANK公式サイト
