Google Maps、Gemini搭載でナビゲーション体験を大幅アップデート
- 桜井 未来

- 11 分前
- 読了時間: 2分

視覚的なランドマーク案内、事前交通アラート、LensとのAI連携でより便利に
米Googleは現地時間11月5日、地図アプリ「Google Maps」に生成AI「Gemini」を統合し、ナビゲーション体験を抜本的に刷新した。今回のアップデートでは、AIアシスタントによる会話型ナビゲーション、ランドマークを使った直感的な案内、事前交通アラート、Lensとの連携といった新機能が導入され、よりスマートで自然な移動体験を実現する。
会話型AIナビゲーション
運転中に「このルート沿いでカフェを探して」「駐車場の空きはある?」といった複数ステップのリクエストを音声で行えるようになった。Geminiがコンテキストを理解して、目的地検索からルート設定、所要時間の確認までをシームレスにサポートする。さらに、Google カレンダーなどとの連携にも対応し、ドライブ中でも音声操作で予定登録が可能となった。
ランドマークを使った案内
これまでの「500 メートル先を右折」という抽象的な指示から、AIが街並み画像や地点データを解析し、「右手のスターバックスを過ぎた交差点を左折」といった視覚的にわかりやすいランドマーク案内へ進化した。2.5億件以上の地図データとStreet View画像を活用し、実際に見える建物や看板を基準に道案内を行うため、初めての場所でも迷いにくい。
事前交通アラートで安心移動
ナビを起動していなくても、普段の移動ルート上に渋滞や工事、事故が発生するとAIが自動で通知する。これにより、出発前にルートを見直すことができ、移動中のストレス軽減につながる。リアルタイム分析によるプロアクティブな通知は、日常的な通勤・通学にも有効だ。
Lens × Gemini で現地体験を強化
目的地到着後も、カメラを通じて建物やお店をスキャンすれば、その場でGeminiが「この店の人気メニュー」「混雑状況」「営業時間」などを答えてくれる。ナビが「行くまでの手段」から「現地での情報探索ツール」へと進化し、AIによる旅先体験の拡張が進む。
米国から順次展開開始
これらの機能は、米国のAndroidおよびiOS版Google Mapsから順次提供が始まっており、今後はAndroid Autoにも対応予定。地域や言語ごとの最適化も進められており、日本での展開にも期待が集まっている。
参照サイト
Google The Keyword
Google Maps navigation gets a powerful boost with Gemini


