Samsungの三つ折りスマホのプロトタイプを公開
- 藤崎 翔太

- 10月29日
- 読了時間: 2分

名称は、Galaxy Z TriFold になる?
韓国で開催された「K‑Tech Showcase」という展示イベントにて、Samsungが三つ折りスマートフォンのプロトタイプをガラスケース内で展示された。
仮称 Galaxy Z TriFold
Samsungが初公開した「Galaxy Z TriFold」は、2つのヒンジを備えたデュアルヒンジ構造で、3枚のディスプレイを1体化した折りたたみ端末。6.5インチのスマートフォンから10インチ級タブレットへと変形でき、背面には通常サイズのカバースクリーンも備える。広げると横長比率の小型タブレットのような外観となり、同社の折りたたみデバイスラインを新たなカテゴリへ拡張するモデルとされる。展示はガラスケース越しで、実機操作は不可。APECサミットで一般公開され、発売は来月、価格は約3,000ドルになると見込まれているとのことだ。

(Source:SammyGuru)
先行する中国メーカー
三つ折りスマホの開発では、中国メーカーがすでに先行している。TCLやHonor、そして最近ではHuaweiなどが試作機やコンセプトモデルを相次いで公開しており、実用化に向けた技術的アプローチも着実に進めている。一方、Samsungとしては折りたたみスマホ市場を長く牽引してきた立場上、中国勢に主導権を奪われるわけにはいかない。Galaxy Z TriFoldの公開も、そうした技術的プレゼンスを維持・強化する狙いがあると見られる。
ただ、三つ折りという新しい形状が本当に市場に受け入れられるかは未知数だ。スマートフォン市場はすでにコモディティ化が進み、差別化のための新形態としては理解できるが、ユーザーが本当に求めているのは利便性や価格バランスであり、複雑な構造を持つ三つ折り端末がどこまで実用的と判断されるかは疑問が残る。メーカー主導の“技術的挑戦”としての意味合いが強い段階だと言える。


