シャープ、初のスマートウォッチ・リングとアプリ刷新
- 藤崎 翔太

- 2 日前
- 読了時間: 5分

シャープ初参入のスマートウォッチとリングは、摂取カロリーや各種バイタルを計測。刷新したアプリと連携し、7月9日発売。
スマートフォン「AQUOS」などを手掛けるシャープは、当社初となるスマートウォッチ「からだメイト Watch」とスマートリング「からだメイト Ring」を発表した。同時にヘルスケアアプリ「からだメイト」を刷新し、3つを連携させた健康管理サービスとして7月9日から提供を始める。
食事から摂取カロリーを測る「からだメイト Watch」
スマートウォッチ「からだメイト Watch」(MH-W01)は、生体データの解析を手掛けるHEALBE Corporationの特許技術「FLOWテクノロジー」を採用した。体内の水分移動や糖分の変化を生体電気インピーダンスセンサーで捉え、食事による摂取カロリーを自動で測定・記録する。歩数などの活動量から消費カロリーも算出するため、1日の収支を把握できる。水分バランスも測定し、不足時には音と振動で知らせる。
このほか、心拍数や血中酸素レベルといったバイタルデータも計測する。起床時には睡眠時間や天気、日中は歩数や心拍数、就寝前には翌日の予定など、場面に応じて表示内容を切り替える独自の画面表示「サーキットビュー」も搭載した。
本体はステンレスとCorning Gorilla Glass 5を使用し、ハンドソープでの洗浄に対応する。5気圧の耐圧性能とIPX8・IP6X相当の防水防塵性能も備える。カラーはゴールドとシルバーの2色で、市販の20mm幅ベルトにも対応する。

バイタルを24時間計測する「からだメイト Ring」
スマートリング「からだメイト Ring」(MH-R01)は、シャープにとって初のスマートリングとなる。センシング技術を手掛ける株式会社SOXAIの技術を採用し、加速度、心拍、血中酸素レベル、皮膚温度の4種類のセンサーを搭載した。指に装着するだけで歩数や睡眠の深さなどを計測できる。
リング外側にはチタニウム素材と、傷がつきにくいデュラテクトコーティングを採用した。重量は2.1〜3.1g、幅6.7mm、厚み2.8mmとコンパクトで、4号から13号(USサイズ)まで10種類のサイズを用意する。IPX8の防水性能を備え、ハンドソープやアルコール消毒にも対応する。1回の充電で最大14日間使用できる。カラーはゴールドとシルバーの2色を展開する。

データを一元管理するアプリ「からだメイト」
ヘルスケアアプリ「からだメイト」は今回刷新し、「からだメイト Watch」や「からだメイト Ring」で測定したバイタルデータや活動量、睡眠時間などを一元管理できるようにした。入力した食事内容と合わせて分析し、「食事」「睡眠」「運動」「体調」の4分類でスコア化する。
食事記録は、テキスト検索のほか、写真を撮影してAI画像処理で約15万件の料理データと照合し、自動で登録する機能も備える。栄養素の過不足を分析し、400種類以上のメニューから提案する仕組みも用意した。
無料プランに加えて、月額600円(税込)の有料プラン「からだメイト Plusプラン」も用意した。有料プランでは目的別のコースを選び、管理栄養士監修のアドバイスを受けられる。対応OSはAndroid 14以降、iOS 17以降となる。

価格と発売、日本国内での展開
からだメイト WatchとRingはいずれも7月9日に発売する。価格はオープン価格だが、シャープの直販価格はRingが4万1800円、Watchが5万9400円となっている。auやソフトバンクの直営店でも取り扱われる。
アプリ「からだメイト」は、同じく7月9日からApp StoreおよびGoogle Playで提供を始める。基本利用は無料の「からだメイト フリープラン」で、追加機能を使う場合は月額600円(税込)の有料プランに加入する。
なお、これらの製品とアプリは医療機器ではなく、病気の診断や治療を目的としたものではない。提供される情報はあくまで参考情報で、健康上の判断は医師など専門家への相談が推奨されている。
主なスペック
からだメイト Watch(MH-W01)
項目 | 内容 |
サイズ/質量 | 約42×42×9.4mm(最厚部11.9mm)/約33g |
材質 | ステンレス、Corning Gorilla Glass 5 |
ディスプレイ | 約1.32インチOLED(466×466ドット)、常時表示対応 |
センサー | 心拍、血中酸素、生体電気インピーダンス、皮膚温度、地磁気、加速度、ジャイロ、GPS、気圧、照度 |
Bluetooth | Core 5.4準拠 |
防水/防塵 | 5気圧(5ATM)、IPX8相当/IP6X相当、ハンドソープ対応 |
対応OS | Android 14以上/iOS 17以上 |
からだメイト Ring(MH-R01)
項目 | 内容 |
サイズ展開 | 4号〜13号(USサイズ、10種類) |
サイズ/質量 | 幅6.7mm/厚み2.8mm/2.1〜3.1g |
材質 | 外側:チタニウム(デュラテクトコーティング)、内側:合成樹脂 |
センサー | 加速度、心拍、血中酸素(赤色・赤外線)、皮膚温度 |
Bluetooth | Core 5.0準拠 |
連続使用時間 | 最大14日間 |
防水/防塵 | IPX8(水深100m相当)/IP6X、洗浄剤・アルコール消毒対応 |
対応OS | Android 14以上/iOS 17以上 |
外部技術を生かしたシャープの新たな挑戦
からだメイト Watch・Ringは、シャープにとって初めてのスマートウォッチ・スマートリングとなる。注目すべきは、自社開発に頼らず、外部の専門技術を組み合わせて製品化した点だ。摂取カロリーの自動測定にはHEALBE Corporationの特許技術を採用し、リングのセンシング部分は国内のウェアラブル専業メーカーSOXAIの技術を活用している。実績のある技術を取り込むことで開発期間やリスクを抑えつつ、ディスプレイやデザイン、アプリの使い勝手といった自社の強みで差をつける狙いがうかがえる。
この発表は、同日発表されたハイエンドスマートフォン「AQUOS R11」と同じタイミングで行われた。AQUOS R11では部材価格の高騰を理由に前モデルより価格が上がる一方、シャープは事業説明会でスマートフォンの中高価格帯シフトも掲げている。今回のウェアラブル参入は、スマホ単体に頼らず、健康管理という新たな領域で収益源を広げる動きとも読み取れる。
なお、いずれの製品も医療機器ではなく、計測値はあくまで参考情報という位置付けだ。健康管理の入口として手軽に使える一方、体調に関する判断は専門家に相談する必要がある点は留意したい。




