Chromeに「Gemini 3」統合、複数操作を自動化する「Auto Browse」登場
- 白石 奈々

- 6 日前
- 読了時間: 3分

サイドパネルや画像編集も追加、ブラウザ体験が進化
米Googleは現地時間1月28日、デスクトップ版Chromeブラウザ向けに、ジェネレーティブAIモデル「Gemini 3」を活用した新機能群の提供を開始した。今回のアップデートでは、複数のウェブ操作をAIが支援する「Auto Browse」をはじめ、サイドパネルでのAI活用や画像生成・編集機能などが追加され、Chromeの使い方そのものを拡張する内容となっている。
対象は米国内のWindows、macOS、Chromebook Plusユーザーで、現時点ではGoogle AI ProおよびAI Ultraプラン加入者に限定されている。
サイドパネルでのAI支援
Chromeには新たにAI対応のサイドパネルが追加された。閲覧中のタブを維持したままAIと対話できるインターフェイスで、検索、要約、情報整理などを並行して行える。タブの切り替えによる作業中断を減らし、複数のページを参照しながら調査や比較を進めやすくする点が特徴だ。
「Auto Browse」による操作支援
今回のアップデートで最も注目されるのが「Auto Browse」機能である。ユーザーの指示に基づき、AIが複数ステップにわたるウェブ操作を支援する仕組みで、宿泊施設や航空券の料金比較、長い入力フォームの補助など、反復的な作業の効率化が想定されている。
画像認識を活用した商品検索にも対応しており、写真を基に類似商品を探したり、条件に応じた割引の適用を確認したりすることも可能だ。

Google Password Managerと連携することで、ログインが必要なサイトでの操作も支援する。一方で、支払い決済や投稿操作といった影響の大きいアクションについては必ずユーザーの確認を挟む設計となっており、すべてを自動で実行するわけではない。

画像生成・編集機能
AIによる画像生成・編集ツール「Nano Banana」もChromeに統合された。表示中の画像に対してテキストで指示を入力することで、別タブや外部アプリを開くことなく、その場で加工や変換が行える。インフォグラフィックの作成やビジュアル案の検討など、簡易的なクリエイティブ作業の効率化が見込まれる。

Googleサービスとの連携
Gemini 3はChrome単体で完結するのではなく、Gmail、カレンダー、YouTube、Google Maps、Google Shopping、Google Flightsなど複数のGoogleサービスと連携する。過去のメール内容を参照しながら旅程を検索するといった使い方が可能になり、サービスを横断した操作を一連の流れで進めやすくなる。
パーソナライズ機能の今後
今回の発表では、1月14日に明らかにされた「Personal Intelligence」機能を、今後数カ月以内にChromeにも展開する計画が示された。これは、ユーザーが同意したGoogleサービスのデータを活用し、文脈を踏まえた提案や支援を行う仕組みだ。
Chromeは単なる閲覧ツールから、個人の行動を支えるインテリジェントな作業環境へと進化しつつある。
参照サイト
Google The Keyword
The new era of browsing: Putting Gemini to work in Chrome


