BankVision2.0で進化する銀行システム:API公開でフィンテック連携も容易に
- 桜井 未来
- 8月21日
- 読了時間: 2分

鹿児島銀行が導入、新サービスGW PlusとCX Linkageで銀行業務をモジュール化し外部接続を標準化
BIPROGY株式会社は8月19日、同社のオープン勘定系プラットフォーム「BankVision」における機能強化施策「BankVision2.0」の第二弾として、API公開と外部サービス連携を強化した新サービス「BankVision サービスGW Plus」と「CX Linkage」の提供を開始した。
「BankVision」は、銀行の勘定系業務を統合的に管理するシステムで、預金・融資・為替などの主要業務を一元化し、業務効率化や安全性向上を実現することを目的としている。従来の勘定系システムに比べ、オープン化・モジュール化が進んでおり、外部システムとの連携や機能追加の柔軟性が高いのが特徴だ。
今回のアップデートでは、既存の勘定系アプリケーションに手を加えることなく、Web APIとして外部フロントシステムに公開できるようになった。従来は、勘定系システムは内部処理に特化しており、外部サービスとの連携には大規模な改修が必要だった。しかし今回の機能拡張により、銀行は既存システムの資産を生かしたまま、迅速かつ安全にAPI経由でデータ連携を行える。

「BankVision サービスGW Plus」は、銀行内の複雑な業務プロセスを抽象化し、標準化されたAPIとして外部サービスに提供するゲートウェイ機能を備える。一方、「CX Linkage」は、外部フィンテックやクラウドサービスとのシームレスな接続を実現する連携基盤として設計されている。この組み合わせにより、銀行は新規サービス開発のスピードを大幅に向上させることができる。
すでに株式会社鹿児島銀行では本機能を採用し、実稼働を開始している。BIPROGYは今後も、金融機関のデジタルトランスフォーメーションを支援し、APIエコノミーの拡大を通じて新たな金融サービスの創出を目指すとしている。
参照サイト
BIPROGY株式会社 ニュースリリース
「BankVision2.0」の第二弾として、 API 公開・連携サービスの機能強化を図り、API エコノミー創出を支援