AnthropicがFable 5とMythos 5を停止 米政府が利用制限を指示
- 白石 奈々
- 2 日前
- 読了時間: 2分

輸出管理を巡る措置で外国籍ユーザー向け利用を制限。AI規制の影響が商用モデルにも波及
米Anthropicは現地時間6月12日、米政府の輸出管理に関する指令を受け、「Claude Fable 5」と「Claude Mythos 5」へのアクセスを一時停止したと発表した。政府は外国籍者(米国内外を問わず、Anthropic従業員を含む)による利用停止を求めていたが、同社は運用上の理由から両モデルの提供を全面的に停止したとしている。なお、他のClaudeモデルへの影響はない。
政府指令の背景
Anthropicによると、今回の指令はFable 5に対するジェイルブレイク手法が確認されたとの政府側の認識を受けたものだという。一方で、政府からの書簡には具体的な技術的懸念や根拠は示されていないとしている。
問題視された手法
同社が把握している手法は、特定のコードベースを解析させることでソフトウェアの脆弱性や欠陥を発見できる可能性に関するものだ。Anthropicは、この種の能力はGPT-5.5を含む他の公開モデルにも見られる一般的な水準のものだと説明している。
Anthropicの反論
Anthropicは政府指令に従う一方で、その判断には異議を唱えている。同社は、限定的なジェイルブレイクの可能性だけを理由に広く利用されている商用モデルを停止することは適切ではないと主張。こうした基準が業界全体に適用された場合、新たなフロンティアモデルの公開が事実上困難になると警告した。
安全性評価と今後の対応
また同社は、Fable 5に対して広範な安全性評価を実施しており、現時点でユニバーサルジェイルブレイクは確認されていないとしている。ユーザーに対しては、今回の措置は誤解に基づくものとの認識を示したうえで、できるだけ早期にアクセスを復旧させる方針を説明している。
AI規制への波紋
今回の事例は、最先端AIモデルの安全性評価と政府による規制権限のバランスが問われるケースとして注目を集めている。商業展開中のモデルに対して直接的な利用制限が課されたことで、今後のAI規制や輸出管理のあり方をめぐる議論にも影響を与えそうだ。
参照サイト
Anthropic News
Statement on the US government directive to suspend access to Fable 5 and Mythos 5

