AppleがApp Storeの開発者向け機能を大幅拡充
- 藤崎 翔太

- 18 時間前
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Appleは2026年内にApp Storeの新機能を順次公開する。マーケティング強化、サブスクリプション管理、アプリ審査の効率化など開発者支援を広く拡充する。
Appleは6月8日、App Storeの開発者向け機能を拡充すると発表した。マーケティングツールの強化、ユーザー発見性の向上、サブスクリプション管理の刷新など、複数の領域にわたる新機能が2026年内に段階的に提供される。
アプリのマーケティング機能を強化
今年から、開発者はプロダクトページのヘッダーや検索結果に表示される画像・動画素材「Creative Assets」を利用できるようになる。ブランド訴求や季節ごとのプロモーション、新コンテンツの紹介などに活用でき、カスタムプロダクトページやプロダクトページ最適化とも連携する。
また、新たな「Asset Library」により、Creative Assets・アプリプレビュー動画・スクリーンショットをApp Store Connectの一か所で一元管理できる。カスタムプロダクトページやIn-App Eventsをまたいだ素材の使い回しも可能となり、アップデートとは独立した形でApp Reviewへの素材申請もできる。
発見性とエンゲージメントの向上
App Storeには「Personalized Collections」と「App Notes」が導入される。ユーザーの利用状況やダウンロード履歴に基づいて推薦アプリをパーソナライズし、なぜそのアプリが勧められているかの説明も表示される。Apps・Games・Searchの各タブに表示され、まず英語・米国向けに今週から展開が始まる。
ゲーム開発者向けには、Apple Gamesアプリ内で特別オファーを告知できる「Featuring Nominations」も追加される。ゲーム内オファーや期間限定割引の提案をApp Store編集チームに対して申請できる仕組みだ。
サブスクリプション管理の刷新
StoreKit 2を基盤とした新機能として、グループや組織向けのサブスクリプション購入に対応する2種類の設定オプションが提供される。「ボリューム購入」はApple Business ManagerおよびApple School Managerを通じた法人・教育機関向けの一括調達に対応し、今秋提供予定。「グループ購入」は個人が複数のシートをまとめて購入し、ほかのユーザーを招待できる仕組みで、今冬提供予定だ。
複数の開発者によるアプリをまとめた「App Store Bundles」と、スタンドアロン販売を行わないサブスクリプションセット「Suites」も新たに設けられる。また、解約フロー中のユーザーに対してカスタムメッセージや特別オファーを提示できる「Retention Messaging」がすべての開発者向けに展開される。
審査・提出プロセスの効率化
In-App Purchaseの申請では、複数のアイテムをまとめて一つの審査申請にグループ化できるようになる。Mac App Storeのアプリについては、Intelサポートが不要になり、Apple siliconのみのバイナリを配布できるようになった。
子ども向け利用時間管理との連携
iOS 27・iPadOS 27・macOS 27で導入される「Time Allowances」に伴い、開発者は7月からApp Store ConnectでソーシャルメディアのUI機能を持つアプリを申告できるようになる。申告内容に基づき、アプリはSocial Media・Entertainment・Games・Otherのいずれかのカテゴリに自動分類される。
開発者ビジネスの「フル装備化」へ
今回の発表は、App Storeを単なる配布チャネルから開発者の収益エンジンへと転換させる意図が見える。クリエイティブ素材の柔軟な管理から、組織単位でのサブスクリプション販売、解約防止ツールまで、一連の機能は開発者が自社でコントロールできる範囲を大きく広げるものだ。日本を含む多言語・多地域展開については、Personalized Collectionsのような発見性機能から順次拡大していく方針で、国内開発者にとっても対応を検討する価値がある内容と言える。




