りそなとJCB、UWB活用のハンズフリー決済を事業化へ
- 桜井 未来

- 3 日前
- 読了時間: 2分

超広帯域無線UWBでスマホの位置を高精度認識。レジ操作不要の“タッチしない決済”実用化に向け実証へ
りそなホールディングスとJCBは3月4日、UWB(Ultra Wide Band)通信を活用した新しい決済方式の事業化に向けて基本合意書を締結した。スマートフォンを取り出さずに支払いが完了するハンズフリー決済の実現を視野に入れた取り組みで、UWBを活用した決済サービスの本格展開を目指す。
スマホ操作不要の「ハンズフリー決済」
想定する仕組みでは、ユーザーがスマートフォンをポケットやバッグに入れたまま店舗のレジに近づくと、UWB通信によって端末を高精度に認識。登録済みの決済手段や設定情報をもとに自動で支払い処理が進む。生体認証などのスマートフォンのセキュリティ機能も組み合わせることで、安全性を確保しながら決済を完了させる仕組みだ。

高精度測位が可能なUWB技術
UWBは超広帯域無線通信技術の一種で、広い周波数帯域を使うことで高精度な位置測位と安定した近距離通信を実現する。デバイス間の距離や位置関係をセンチメートル単位で把握できる点が特徴で、BluetoothやNFCと比べても位置特定の精度が高い。こうした特性を活用することで、ユーザーが端末を取り出したりかざしたりする操作を省く決済体験が可能になる。

レジ業務の効率化にも期待
ハンズフリー決済はユーザーの利便性だけでなく、店舗側の業務効率化にもつながる可能性がある。例えば、決済方法やレジ袋の有無などの情報を事前に共有できれば、会計時の確認作業を減らすことができる。人手不足が続く小売業界にとって、レジオペレーションの簡素化は大きなテーマの一つだ。
実証から商用化へ段階的に展開
両社は2024年から「タッチしないタッチ決済」をテーマに研究を進めており、UWB通信を使ったアプリやレジ機器のプロトタイプを開発。今後は2026年度に技術実証を開始し、2027年度に小規模な商用化、2028年度の本格展開を目標としている。
キャッシュレス決済はこれまで、カードやスマートフォンを「取り出してかざす」形へと進化してきた。UWBの導入が進めば、決済体験は「取り出さずに支払う」段階へと進む可能性がある。スマートフォンと高精度位置技術の組み合わせが、次世代の決済インフラの方向性を示す試みとなりそうだ。
参照サイト
株式会社りそなホールディングス ニュースリリース
世界初!新たな購買体験を実現するUWB(Ultra Wide Band)決済実用化に向けた基本合意書の締結について


