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ラクスル、GMOあおぞらネット銀行と提携し中小企業向け「ラクスルバンク」立ち上げへ

  • 執筆者の写真: 桜井 未来
    桜井 未来
  • 7月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:7月23日

image : ラクスル株式会社
image : ラクスル株式会社

BaaSを活用した金融サービスを2025年内に提供開始


 ラクスル株式会社の子会社「ラクスルバンク株式会社」は6月25日、GMOあおぞらネット銀行とBaaS(Banking as a Service)契約を締結し、2025年中の正式ローンチを目指して中小企業向け金融サービス「ラクスルバンク」の開発を開始した。同サービスは、全国の中小企業が抱える金融上の課題をテクノロジーとUI/UXの力で解決することを目的としており、最短即日での法人口座開設や、業界最安水準を目指す振込手数料、入金や支払いの利便性向上を図る決済機能などを搭載予定だ。


300万社との接点から見えた“金融の壁”

 ラクスルはこれまで、印刷通販「ラクスル」、物流プラットフォーム「ハコベル」などを通じて300万社以上の中小事業者と接点を持ってきた。その中で、法人口座の開設ハードル、手数料の高さ、資金繰りの不便さ、決済手段の制限といった問題に直面する声が多く寄せられており、今回の「ラクスルバンク」は、こうした現場の“金融の壁”を突破するための施策として誕生した。


GMOあおぞらネット銀行との連携で実現へ

 GMOあおぞらネット銀行との提携により、ラクスルバンクは銀行代理業の認可取得後に正式サービスの提供を開始する予定。将来的には法人クレジットカード、請求書後払い、ファクタリング、融資、外貨送金など、より多様な金融機能を一元的に提供することを視野に入れている。また、取引額や利用状況に応じたポイント還元(デビットカード利用で2%還元を想定)など、ユーザーインセンティブ設計にも注力する。


日本版BaaSの新モデルとなるか

 この取り組みは、近年国内でも注目が高まるBaaS市場において、SaaSやマーケットプレイスと金融機能の統合を志向する動きの一環であり、地銀やネット銀行が各種プラットフォーマーと連携する事例が増えている中での新たな挑戦といえる。特に中小企業を主対象とする実需ベースの設計思想や、既存顧客基盤との統合性の高さは、BaaSの新しいロールモデルとしても注目される。


 

参照サイト

ラクスル株式会社 プレスリリース

ラクスルバンク、GMOあおぞらネット銀行と提携し、中小企業向け金融プラットフォーム「ラクスルバンク」を2025年内に提供開始へ



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