Perplexity Max正式発表、AI×検索の進化は次のステージへ
- 桜井 未来

- 7月3日
- 読了時間: 2分

最新LLM・自動化ツール・Cometブラウザを搭載、日本市場ではソフトバンクが支援
AI検索の次世代型プラットフォームとして急成長を遂げている米Perplexityが、7月1日(現地時間)に最上位プラン「Perplexity Max」を正式発表した。
月額200ドル、プロフェッショナル向けに特化した高機能仕様
価格は月額200ドルで、従来のProプラン(月額20ドル)やEnterprise Pro(月額40ドル)を大きく超えるが、それに見合う高度な機能が数多く盛り込まれている。OpenAIのo3-proやAnthropicのClaude Opusといった最先端の大規模言語モデルへのアクセスをはじめ、タスクに応じて最適なモデルを自動選択する「Model Selector」、そしてスプレッドシート生成やWebアプリ試作まで対応する高度なLabs機能が無制限で使える点など、上級ユーザーやリサーチャー、ビジネス層にとって実用性の高い構成となっている。
さらに、生成した調査結果を外部と共有できるMagic Share形式や、AI統合型ブラウザ「Comet」への早期アクセスも含まれ、単なる“生成AI”を超えた知的生産インフラとしての位置付けが明確だ。
ソフトバンクと提携、日本市場での展開も加速
Perplexityは2022年創業のスタートアップだが、検索エンジンに生成AIを融合させるという独自のアプローチにより、引用元を示す透明性や、リアルタイムな情報探索能力で注目を集めてきた。日本国内では、2024年にソフトバンクが同社と戦略的パートナーシップを結び、出資を含む協業体制を構築。これによりソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOのユーザーにはProプランの1年間無料提供が行われ、また法人向けにはEnterprise Proプランがソフトバンク経由で提供されている。今後、Perplexity Maxの国内展開においても、こうしたソフトバンクとの連携が大きな役割を果たすと見られており、日本市場への本格的な進出の布石と考えられている。
AIによる“思考の拡張”を支える新たなスタンダードへ
Perplexity Maxは単なる上位課金プランではなく、「検索」「生成」「分析」「共有」といった知的作業の一連を、AIが全面的に支援するための環境を提供する。AIを“答えの代替手段”としてではなく、“思考の拡張ツール”として捉えるユーザーにとって、本サービスは新たなスタンダードとなる可能性を秘めている。
参照サイト
Perplexity Blog
Introducing Perplexity Max

