OpenAI、新世代AIブラウザ「ChatGPT Atlas」公開
- 桜井 未来

- 10月23日
- 読了時間: 2分

macOS版先行リリース、Windows/モバイル版も間もなく。AIエージェントが情報収集と行動を自動化
米OpenAIは現地時間10月21日、新しいブラウジング体験を提供する「ChatGPT Atlas」を発表した。AIとブラウザを統合することで、ウェブ上の情報をリアルタイムで理解・整理し、ユーザーの代わりに行動する“アクティブブラウザ”を実現する。
AIがウェブを理解するブラウジング体験
macOS向けに先行リリースされたAtlasは、ブラウザのサイドバーとして動作し、閲覧中のウェブページをリアルタイムで要約・分析・翻訳・比較できる。ユーザーは検索結果を追うだけでなく、AIが自動で情報を整理・要約するため、リサーチや学習の効率が大幅に向上する。
Atlasの魅力は単なる閲覧支援にとどまらない。AIが「エージェント」として行動し、旅行予約や文書作成、データ収集など複数ステップの作業を自動化する。これにより、ブラウジングは“情報を探す行為”から“目的を実現するプロセス”へと進化する。

スマートUIと強化されたプライバシー
ChatGPT Atlasは、シンプルでありながら高機能なUIを備えている。タブ切り替え、検索バー、オートコンプリート、ブックマークなどを一つのサイドバーに統合しており、ユーザーはページを離れずにAIとやり取りできる。作業の流れを中断せずにリサーチや分析を継続できる設計だ。
プライバシー面でも配慮されており、インコグニートモードの使用、履歴削除、AIアクセス範囲の設定などを自由に制御できる。OpenAIは「ユーザー主導のデータ管理」を重視しており、安心して利用できる環境が整っている。
Windows・モバイル版も間もなく登場
現在はmacOS版のみだが、Windows版、iOS版、Android版も近日公開予定だ。リリース日や機能の詳細は未発表だが、クロスプラットフォーム対応により利用シーンは大幅に広がる見込み。
料金体系は、無料プラン(Free)で基本機能を利用できる一方、AIエージェントモードや自動化機能の多くは有料プラン(Plus/Pro/Business)向けに提供される予定だ。専用価格は未公表だが、既存のChatGPT Plusとの統合提供が想定されている。
AIブラウザ市場の活性化と今後の展望
AIブラウザは、Google Chromeの「Gemini」、Microsoft Edgeの「Copilot Mode」、Perplexityの「Comet AI」などが次々と登場しており、ChatGPT Atlasの登場により市場はさらに活性化する見込みだ。今後、各社のAIブラウザがどのように進化し、ユーザー体験を変えていくかが注目される。
参照サイト
OpenAI公式サイト
ChatGPT Atlas

