OpenAIが開発するAIデバイスは首掛からぶら下げるiPod Shuffleみたいなものになる
- 藤崎 翔太
- 5月23日
- 読了時間: 2分

スマートフォンやパソコンに接続することができ、操作は音声によるコントロールが可能で周囲を分析するカメラを搭載
Ming-Chi Kuoは、Apple関連の予測で世界的に知られる著名なアナリスト。サプライチェーンの情報を基に、iPhoneやMacなどの新製品や技術動向をいち早く予測し、業界内外から高い信頼を得ている。主に英語と中国語で情報を発信しており、X(旧Twitter)でも最新の予測や分析を定期的に投稿している。
同氏が、自身のXにて、先日OpenAIによって買収が発表されたioにより開発されているAIデバイスについて投稿した。投稿内容は以下の通り。
私の業界調査によると、ジョニー・アイブとOpenAIのコラボレーションによる新しいAIハードウェア・デバイスについて、以下のことがわかった:
量産開始は2027年。
地政学的リスクを軽減するため、組み立てと出荷は中国国外で行われる。
現在のプロトタイプは、AI Pinよりわずかに大きく、iPod Shuffleのようにコンパクトでエレガントなフォームファクターである。デザインと仕様は量産前に変更される可能性がある。
想定されるユースケースのひとつは、このデバイスを首にかけることである。
ディスプレイ機能はなく、環境検知用のカメラとマイクが搭載される。
スマートフォンやPCと接続し、それらのコンピューティングやディスプレイ機能を利用することが想定されている。
オープンAIがジョニー・アイブとのコラボレーションを今発表した動機のひとつは、Google I/O 2025から市場の注目をOpenAIに移すためだろうと私は見ている。Google I/O 2025の基調講演で披露されたGoogleのエコシステムとAI統合は、OpenAIが現在苦戦している課題を突きつけている。その結果、OpenAIは新たな物語を活用し、注目の矛先を変えようとしている。
とはいえ、実世界のアプリケーションに統合されたAIは、しばしば「フィジカルAI」と呼ばれ、次の重要なトレンドとして広く認識されている。ジョニー・アイブとOpenAIのパートナーシップの成功はまだ不透明だが、このトレンドに沿ったものであることは明らかだ。このパートナーシップはまた、アラン・ケイの有名な格言「ソフトウェアに本当に真剣に取り組む人は、自分自身のハードウェアを作るべきだ」を思い起こさせる。