MetaがRay-Ban非採用の独自スマートグラス3機種を発売
- 藤崎 翔太

- 6月25日
- 読了時間: 3分

Metaは自社ブランドのスマートグラス「Meta Glasses」3モデルを米国で発売した。最安299ドルからで、Ray-Ban版の第2世代より安価に設定されている。日本での発売は未定。
Metaは2026年6月23日、EssilorLuxotticaと共同でスマートグラスの新ラインナップ「Meta Glasses」を発表し、米国での販売を開始した。従来のRay-BanブランドやOakleyブランドを採用しない初めての自社ブランドモデルとなる。
3つのスタイルと価格
Meta Glassesは「Adventurer」「Fury」「Starfire」の3スタイルで構成される。
AdventurerとFuryはそれぞれ299ドルで、これは第2世代のRay-Ban Meta Wayfarerより80ドル安い設定となる。StarfireはKylie Jennerとのコラボモデルで399ドルとなる。
Furyはより大きく角張った形状で太いアームを持ち、Adventurerは細めのアームでフットプリントが小さい設計となっている。いずれもスタンダードとラージの2サイズが用意されている。
Starfireはスリムなオーバル形状で、右レンズ付近に小さな宝石があしらわれており、メイク汚れを拭き取りやすい金属製ノーズパッドを採用している。ケース内部にはミラーが内蔵されている。
製造はEssilorLuxotticaが引き続き担当する。テンプルアームとパッケージにはMetaとEssilorLuxottica双方のロゴが表示される。
スペックはRay-Ban第2世代と同水準
3モデルすべてが、12MPカメラ、3K動画撮影、5マイクアレイ、8時間のバッテリー駆動という既存のRay-Ban Meta Gen 2と同等のスペックを継承している。充電ケースを使用することでさらに約40時間分の充電が可能となる。
3モデル共通の追加機能として、3段階調整可能なノーズパッド、調整可能なテンプルチップ、開きすぎを防ぐ過伸展ヒンジが採用されている。また、Ray-Banシリーズにはないカスタマイズ可能な「アクションボタン」も追加されている。
AdventurerとFuryだけでカラーとレンズの組み合わせは26通りにのぼり、トータスシェル・ブラック・グリーンのフレームカラーと、トランジション・偏光・クリアのレンズオプションが用意されている。度付きレンズにも対応し、対応範囲は-12〜+2.25Dとなっている。
スペック表
項目 | 仕様 |
カメラ | 12MP ウルトラワイド |
動画解像度 | 3K/30fps または 1080p/60fps |
視野角(FOV) | 100度 |
マイク | 5マイクアレイ |
バッテリー | 最大8時間(ケース併用で最大48時間) |
ノーズパッド | 3段階調整式 |
テンプルチップ | 調整可能 |
ヒンジ | 過伸展防止機構付き |
度付きレンズ対応 | -12〜+2.25D |
AI | Meta AI(Muse Spark搭載) |
価格・発売情報
AdventurerとFuryは299ドルから、Starfire(Kylie Edition)は399ドルで、Meta.com・LensCrafters・Sunglass Hut・Best Buy・Amazonおよび一部小売店で販売中となっている。
日本については、Meta公式サイトから現時点で購入できない状態となっており、日本での発売時期は未定となっている。
Metaが「眼鏡ブランド」として自立する転換点
今回のMeta Glasses発売は、単なる製品追加にとどまらず、Metaが自社ブランドでウェアラブル市場に本格参入したことを示す動きとして捉えられる。Ray-Banというブランド力に依存せず、価格競争力を持たせながらEssilorLuxotticaとの製造協力関係は維持するという構図は、ライセンス料の削減と流通・価格の自社コントロールを同時に実現する戦略といえる。
ライブ翻訳機能は日本語を含む14言語が新たに追加されており、日本ユーザーへの対応も技術面では進みつつある。一方で日本での販売経路は未整備の状態であり、国内展開に向けた動きが今後の焦点となる。
Metaの幹部は、こうした軽量スマートグラスをレンズ内ディスプレイを搭載したより高度なデバイスへの過渡的なステップと位置づけている。Appleによるスマートグラス参入も2027年に予測されるなか、Metaは価格と品揃えの両面で先行優位を固めにかかっている。
AIグラス| Metaグラス:https://www.meta.com/jp/ai-glasses/meta-glasses/




