GPT-5.1 Thinking 高度推論AIが登場─OpenAIの次世代チャットAI
- 桜井 未来

- 11月13日
- 読了時間: 2分

複雑タスクも自在に処理、Instantモデルとの使い分けで業務から日常利用まで幅広く対応
米OpenAI が現地時間11月12日、次世代モデル「GPT-5.1」を発表した。既存の GPT-5 系列をベースに、会話の自然さと推論能力を大幅に向上させたアップデートであり、段階的に提供が開始されている。GPT-5.1 は単なる性能強化にとどまらず、AIがより人間らしく考え、状況に応じた応答を返すことを目指して設計されている。
GPT-5.1 Thinking 高度推論AIとInstantモデルの使い分け
GPT-5.1 の中でも Thinking モデル は、高度推論AIとして複雑な課題解決や論理的推論に特化している。軽いタスクでは高速処理を行い、難易度の高いタスクでは時間をかけて深く思考することで、精度と効率を両立する。一方、日常会話向けの Instant モデル は親しみやすい対話に最適化されており、軽いタスクやカジュアルなチャットで威力を発揮する。ユーザーは用途に応じて Instant と Thinking を使い分けることで、自然な会話体験と高度な推論能力を同時に享受できる。
個別カスタマイズ機能で幅広いユーザー体験を実現
ChatGPT 全体のカスタマイズ性も強化され、文体やトーンを直感的に切り替えられるプリセットが追加された。また、応答の暖かさや簡潔さ、絵文字の使用頻度なども調整可能で、GPT-5.1 Thinking と組み合わせることで、業務用途から個人利用まで幅広く最適な応答を得られる。これにより、単なる会話生成AIではなく、状況や意図に応じて最適な応答を返す「思考型AI」としての価値が高まっている。
API展開と今後の展望
GPT-5.1 Thinking はまもなく API にも統合され、「GPT-5.1」として提供される予定だ。Instant モデルと組み合わせることで、用途やシーンに応じた柔軟な活用が可能である。提供はまず 有料プラン(Pro、Plus、Go、Business)ユーザー向けに段階的に開始され、その後、無料ユーザーおよびログアウト状態のユーザーにも順次拡大される見込みである。なお、GPT-5 はリリース後 3 か月間「レガシーモデル」として選択可能で、段階的に GPT-5.1 へ移行できるよう配慮されている。
OpenAI は、より自然で賢く、業務でも活用できるチャットAIの提供を目指しており、GPT-5.1 Thinking はその進化の重要なステップとなる。
参照サイト
OpenAI公式サイト
GPT-5.1: A smarter, more conversational ChatGPT


