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GoogleがAndroidの開放性を加速、決済手数料引き下げと外部ストア連携を強化

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

image:Android Developers Blog
image:Android Developers Blog

Googleは、Androidのエコシステムにおける決済の自由化と手数料の改定を発表。外部アプリストアの導入簡略化やEpic Gamesとの和解も含まれる。




GoogleのAndroid開発者向け公式ブログ「Android Developers Blog」によると、同社はAndroidプラットフォームにおける「選択の自由と開放性の新時代」を掲げ、ビジネスモデルの劇的な転換を発表した。このアップデートにより、開発者はより柔軟な決済手段を選択できるようになり、ユーザーはGoogle Play以外のアプリストアをより安全かつスムーズに利用可能になるという。


決済システムの自由化と手数料の大幅な引き下げ

Google Playは、アプリ内決済において開発者にさらなる自由度を提供する。開発者は自社の決済システムをアプリ内に統合できるほか、ユーザーを外部サイトへ誘導して購入を促すことも可能になる。

これに伴い、手数料体系も刷新される。Google Playの決済システムを利用する場合、欧州経済領域(EEA)、英国、米国では5%の決済手数料が適用され、これとは別にサービス利用料が設定される。新規インストール時のアプリ内課金(IAP)手数料は、従来の30%から20%へと引き下げられる方針だ。


Acme Game Developer(ゲーム開発者の例)
Acme Game Developer(ゲーム開発者の例)

Beta App Developer(一般アプリ開発者の外部決済モデルの例)
Beta App Developer(一般アプリ開発者の外部決済モデルの例)

比較項目

Acme Game Developer

Beta App Developer

業種

ゲーム開発者

一般アプリ(ニュース、ツール等)開発者

決済場所

Google Play内で課金

アプリ外(Webサイト等)で課金

GooglePlay利用料

15%(NEW)、20%(EXITING)

15%(NEW)、20%(EXITING)

決済手数料

5%(Googleの決済利用)

利用する決済事業者による

※NEW INSTALLは新規インストールユーザー、EXITING INSTALLは既にインストール済ユーザー


外部アプリストアの導入を円滑にする「登録済みストアプログラム」

Androidの強みである「サイドローディング(外部からのアプリインストール)」についても改善が行われる。新たに導入される「登録済みアプリストア(Registered App Stores)プログラム」は、一定の品質と安全基準を満たした外部ストアに対し、インストール時の警告画面やステップ数を削減し、ユーザー体験をスムーズにするものだ。

このプログラムに参加しないストアも従来通り利用可能だが、参加することで公式に近い利便性をユーザーに提供できるようになる。


サイドロードするユーザーはよりシンプルなインストールフローを利用できるようになる
サイドロードするユーザーはよりシンプルなインストールフローを利用できるようになる

Epic Gamesとの世界的な紛争が終結

今回の発表において最も注目すべき点の一つは、長年続いていたEpic Gamesとの法的な争いが世界規模で解決(和解)に至ったことだ。Googleは、一連のポリシー変更を通じて開発者の成功を支援し、より高品質なアプリやゲームが多様なデバイスで提供される環境を目指すとしている。


実施スケジュールと対象地域

これらの変更は、技術インフラの整備や各国の規制への適応のため、段階的に展開される。

  • 2026年6月30日まで: EEA、英国、米国で新料金体系を導入

  • 2026年9月30日まで: オーストラリアでの導入、および「Google Play Games Level Up」プログラムの刷新

  • 2026年12月31日まで: 日本と韓国で新料金体系を導入。また、年末のAndroidメジャーリリースに合わせて「登録済みアプリストアプログラム」を開始

  • 2027年9月30日まで: 全世界で適用完了予定


「オープン」の定義を再定義するGoogleの戦略

今回の発表は、単なる手数料の値下げや法的な妥協にとどまらない。Appleが規制当局からの圧力に慎重な対応を続ける中で、Googleはあえて「自ら門戸を広げる」ことで、Androidというプラットフォームの優位性を決定づけようとしている。

外部ストアを「排除」するのではなく「登録制」として取り込む手法は、安全性(セキュリティ)を担保しつつ、独占禁止法への批判をかわす高度な戦略だ。これにより、開発者は「Googleのルール内での自由」を手にし、ユーザーはより安価で多様な選択肢を得ることになるだろう。スマホ市場が成熟する中、この「開放性の加速」が次世代のデジタル体験をどう変えるのか、今後の展開に注目したい。




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