GoogleがChromeにAI「Gemini」を統合、日本でも提供開始
- 藤崎 翔太

- 5 日前
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GoogleはAIアシスタント「Gemini in Chrome」を日本向けに提供開始した。タブを切り替えずにAIと対話でき、Gmail・カレンダーなどとの連携にも対応する。
Googleは2026年4月21日、WebブラウザGoogle Chrome上でAI「Gemini」を直接利用できる機能「Gemini in Chrome」を日本で提供開始した。Googleの最新AIモデル「Gemini 2.5」を活用したもので、デスクトップ向けに順次展開される。
タブを離れずAIアシスタントと対話
Gemini in Chromeでは、閲覧中のページを離れることなくAIアシスタントとチャットできる。画面右上のアイコンをクリックするだけで起動し、ウェブコンテンツの要約、練習問題の作成、料理レシピのアレンジ提案などに対応する。また、過去に訪問したページを記憶する機能も備えており、開いたままにしていたタブを閉じても情報を参照できる。対象はMac・Windows・Chromebook Plusを使用する日本国内ユーザーで、順次展開される。

GmailやGoogleカレンダーとの連携
GmailやGoogleマップ、Googleカレンダー、YouTubeなどのGoogleサービスとの連携に対応する。ブラウザのサイドパネルからGoogleカレンダーへの予定追加、Googleマップでの場所確認、YouTube動画の内容に関する質問が可能になる。また、Gmailとの連携により、閲覧中のページを離れることなくメールの下書きと送信までをサイドパネル上で完結できる。

複数タブにまたがる情報の集約
複数のタブを横断して情報を処理する機能も提供される。開いている複数ページの内容をまとめてリサーチ結果として整理したり、複数サイトにわたる商品の比較表を作成したりすることが可能だ。

ブラウザ上での画像編集
画像生成・編集モデル「Imagen 3」がChromeに直接組み込まれた。サイドパネルにプロンプトを入力することで、ファイルのアップロードや別タブを開くことなく、ブラウザ上で画像の生成・変換が行える。

セキュリティへの対応
Gemini in Chromeは、プロンプトインジェクションなど既知の脅威を検知するようにモデルをトレーニング済みだ。メール送信やカレンダーへの予定追加など、機密性の高い操作を実行する前にはユーザーの確認を求める。また、外部攻撃をシミュレーションする専門チームが継続的なテストを実施しており、修正プログラムは自動更新で随時配信される。
提供時期
Googleは2026年4月21日に日本での提供を開始した。Mac・Windows・Chromebook Plusのデスクトップユーザーを対象に順次展開される。2026年中に機能の拡充と提供地域・言語の拡大も予定している。
ブラウザがAIの「作業場」になる時代へ
今回の発表で注目すべきは、AIアシスタントが独立したアプリやサービスではなく、ブラウザそのものに組み込まれた点だ。GmailやGoogleカレンダーとの連携、複数タブをまたいだ情報集約、画像編集まで一貫してChromeのサイドパネル上で完結する設計は、ブラウザを「検索・閲覧するツール」から「作業を処理する場所」へと位置づけを変える動きといえる。Googleが検索・メール・地図・動画という既存の主要サービス群を一本のAI体験でつなぐ構造は、ブラウザ市場でのシェア維持だけでなく、AI活用の入口としてChromeを定着させる狙いがあるとみられる。
(Source:Google Japan Blog)



