折りたたみ式iPadは2029年まで延期か
- 藤崎 翔太

- 10月22日
- 読了時間: 2分

18インチ大画面のためか?重量とディスプレイ技術に関する問題により延期とのこと
Bloombergの報道によると、2028年に発表を目指していた折りたたみ式iPadが開発上の問題により2029年に延期される見込みとのことだ。
重量は試作段階で約1.6Kg
折りたたみ式iPadは、折りたたんだ状態ではMacに似た外観を持ち、アルミニウム製の筐体に外部ディスプレイは備えていない。展開時のサイズは13インチMacBook Airと同程度だが、物理キーボードは非搭載とされる。大型ディスプレイとアルミニウム筐体を採用しているため、試作機の重量は約3.5ポンド(約1.6キログラム)に達し、現行のiPad Proよりも大幅に重いという。
また、大型の折りたたみ式OLEDディスプレイは高価で、このデバイスは13インチiPad Proの最大3倍の価格になる可能性がある。Appleは13インチiPad Proを1,299ドルで販売しているため、今後数年間で部品価格が下がらなければ、折りたたみ式iPadの価格は3,900ドル(約59万円)に達する可能性がある。
折りたたみ式iPadが示すAppleの戦略
折りたたみ式iPadは、重量や価格の面からも一般的なユーザー層に受け入れられる製品とは言い難いかもしれない。タブレット市場はすでに成熟期にあり、用途も限定的なため、折りたたみ構造による差別化は必ずしも明確な価値を生むとはいえない。むしろ、Appleがハードウェア面で新規性を打ち出し、市場の関心を維持しようとしている動きと見ることができる。AI分野ではGoogleやMicrosoftに比べて存在感が薄いとされるが、Appleは独自のエコシステムと高品質なデバイス設計を武器に、ハードウェア中心の戦略を継続している。折りたたみ式iPadの開発も、そうしたAppleらしい製品アプローチの延長線上にあると考えられる。
(Source:Bloomberg)


