電通、第7回「生活者のキャッシュレス意識調査」を実施
- 桜井 未来
- 2月14日
- 読了時間: 3分
更新日:2月18日

「キャッシュレス決済派」は8割超へ。日本のキャッシュレス市場は「モバイル決済」がけん引。
日常生活において、現金よりもキャッシュレスを利用する機会が多い層が前年に比べて増加していることが明らかに
電通は、2024年12月に実施した第7回「生活者のキャッシュレス意識調査」の結果を発表しました。調査によると、92.9%がキャッシュレス決済を利用し、80.2%が現金より頻繁に使用。特にモバイルQR決済が34.8%で最も多く、次いで「クレジットカード」(30.9%)「現金」(18.9%)の順に。タッチ決済も89.2%が利用しており、そのうち50.1%が最近使用頻度を高めたとの結果が出ており、キャッシュレス決済の普及がさらに進展していることが示されています。
調査結果から見えた主なポイント
キャッシュレス決済利用者は92.9%と前年比横ばい。
現金よりキャッシュレス決済の利用頻度が高い「キャッ シュレス決済派」は、前年から2.2ポイント増加し、8割超(80.2%)に。
直近1年間の日常生活におけるキャッシュレス決済の利用頻度 最も利用頻度が高い決済手段は「モバイルQR決済」(34.8%)。
キャッシュレス決済利用者のうち、最も利用頻度が高い決済手段は「モバイルQR決済」(34.8%)で、次いで「クレジットカード」(30.9%)「現金」(18.9%)の順に。
日常生活の中で利用頻度の高いものから順に3つ選択 「キャッシュレス決済派」では、キャッシュレス決済の利用頻度が高いほど、「モバイル決済」の利用頻度が 高い。
キャッシュレス決済の利用頻度が高いほど、「モバイル決済」の利用頻度が高く、「100%キャッシュレス決済を利用する」人(60.4%)と「60%程度キャッシュレス決済を利用する」人(29.9%)の差は2倍以上(30.5ポイント)の差が開きました。
キャッシュレス決済利用者のうち、「タッチ決済」利用者は89.2%で、直近1年間で利用機会が増えた人は 50.1%。
決済用端末にカードやスマートフォンなどをタッチして決済する「タッチ決済」利用者(「カードの方が多い」「スマートフォンの方が多い」の合計)は89.2%。2024年以降、タッチ決済の利用機会が増えた人(「とても増えた」「やや増えた」の合計)は50.1%。
タッチ決済におけるカードとスマートフォンの利用比率 2024年以降、国際決済ブランドのタッチ決済利用は増えたか
この調査結果を受け、調査担当者は、以下のように解説しています。
2022年1月に発表した、第2回「コロナ禍における生活者のキャッシュレス意識調査※」以降、キャッシュレス決済の利用者は90%を超え、日本におけるキャッシュレス決済がより一層一般化してきていることが分かります。また、日常生活において、現金よりもキャッシュレスを利用する機会が多い層が前年に比べて増加していることも明らかになりました。これらの傾向から、キャッシュレスを利用する機会が多い層をいかに増やすかが、今後のキャッシュレス推進の鍵となるでしょう。
キャッシュレス決済の利用が急速に進展している背景には、スマートフォンの普及率の高さや「ポイ活」の浸透など、キャッシュレスサービスの利用環境が日本全体で整いつつあることが挙げられます。また、最近のトレンドとして、タッチ決済の普及も押さえておきたいポイントです。飲食店や商業施設のみならず、交通機関などでもタッチ決済が利用できるようになり、増加傾向にある訪日外国人客にとっても、普段から使っているクレジットカードを旅行時にそのまま利用できる利便性の高さがあります。今後は、消費者がそれぞれの好みに合わせて決済手段を選択する時代が到来するでしょう。
調査概要
・対象エリア:日本全国
・対象者条件:20~69歳男女
・サンプル数:1000
・調 査 手 法 :インターネット調査
・調 査 期 間 :2024年12月1日~12月3日
・調 査 機 関 :楽天インサイト株式会社
参照サイト
電通による調査レポート