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ASUSがスマートフォン事業の無期限停止を発表 ZenfoneとROG Phoneの歴史に幕か

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 6 日前
  • 読了時間: 2分


台湾のASUSがスマホ市場からの事実上の撤退を表明。ZenfoneやROG Phoneの新規開発は停止され、リソースはAI分野へ注がれる。



PC市場で確固たる地位を築いている台湾のテック大手ASUS(エイスース)が、同社のスマートフォン事業を無期限で停止することを正式に認めた。長年、コンパクトなフラッグシップ機として愛された「Zenfone」シリーズや、ゲーミングスマホの先駆けである「ROG Phone」の次世代モデルを心待ちにしていたファンにとって、衝撃のニュースが走っている。


収益性の悪化と市場競争の激化

ASUSが今回の決断を下した背景には、スマートフォン市場における競争の激化と、同部門の収益性の低迷がある。AppleやSamsungがハイエンド市場を独占し、中低価格帯では中国メーカーが台頭する中、ASUSのシェアは限定的なものに留まっていた。

特に近年の「Zenfone」シリーズは、大画面化が進む市場において「希少な小型高性能スマホ」として独自の立ち位置を確立していたが、販売台数の大幅な改善には繋がらなかったと見られる。


経営リソースをAIとサーバー事業へ集中

今回の事業停止は、同社が進める大規模な戦略転換の一環だ。ASUSは現在、急速に成長しているAI(人工知能)分野やデータセンター向けのサーバー事業に注力しており、スマートフォン部門に割いていたエンジニアや予算などのリソースを、これらの成長分野へ再配置する方針を固めた。

なお、既存ユーザーへのソフトウェアアップデートやサポート体制については、当面の間継続される見込みだが、新規デバイスの開発については「無期限の休止」という極めて厳しい表現が用いられている。


個性が消えゆくスマホ市場の寂しさ

今回のASUSの決断は、ビジネスの合理性の観点からは避けられない選択だったと言えるだろう。しかし、一人のガジェット好きの視点に立てば、市場の多様性がまた一つ失われることに一抹の寂しさを禁じ得ない。

「持ちやすさ」にこだわったZenfoneや、過剰なまでのスペックを追求したROG Phoneのような、大手メーカーが切り捨てがちな「尖ったニーズ」に応える製品こそが、スマホ市場を刺激するスパイスとなっていた。ASUSの離脱は、効率化が優先されるあまり、似通った端末ばかりが並ぶ「スマホの画一化」をさらに加速させてしまう恐れがある。かつてソニーやLGが苦戦したように、独自の個性を市場で守り抜くことの難しさを改めて浮き彫りにした格好だ。



(Source: ars TECHNICA



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