中国の自律型AI「Manus」、招待制限定でリリース
- 桜井 未来
- 3月11日
- 読了時間: 2分

高騰する招待コード、米国に迫る中国のAI技術
Manusが示す未来の可能性、人間とAIの協力の次なるステージ
2025年3月5日(現地時間)、中国のAIスタートアップMonicaは、自律型AIエージェント「Manus」を招待制限定でリリースしました。このAIは、人間の介入なしに自律的にタスクを実行できる能力を持つとされています。これにより、履歴書選別、株式分析、不動産評価など、さまざまな業務を迅速かつ効率的に処理することができます。現在はクローズドベータ版として提供されており、利用希望者がメールアドレスを登録し、招待コードを申請する形式となっています。Manusの発表後、招待コードは瞬く間に転売サイトに登場し、高額で取引されるなど、過熱した状況を見せています。
Manusの共同創設者兼チーフサイエンティストであるYichao ‘Peak’ Ji氏はビデオの中で、「私たちはこれを、人間と機械のコラボレーションの次のパラダイムと見ており、AGIを垣間見る可能性がある」と語っています。このビデオでは、Manusが履歴書の選別からレポート作成、条件に合致するニューヨークの不動産を見つけるなどの複雑なタスクを実行するデモを見ることができます。
また、Manusは、GAIAベンチマーク (汎用AIアシスタントの実用的な問題解決能力を評価する指標) でOpenAIのDeep Research機能を上回るパフォーマンスを示しており、汎用AIアシスタントとして高い実力が確認されています。

DeepSeekに続いてManusが登場したことは、中国のAI技術が米国に追いつき、さらには追い越す勢いで進化していることを示しています。このような急速な進展は、単なる技術革新にとどまらず、今後のグローバルなAI競争の枠組みを大きく変える可能性を秘めています。中国がAI技術の分野で着実に力をつけていることは、世界のテクノロジー競争に新たなダイナミズムをもたらしており、今後の動向に注目が集まっています。
(Source: Manus)