シャープ、家電と連携する統合AI「NIAH」提供開始
- 藤崎 翔太

- 8 時間前
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シャープは9月30日、家電やサービスと連携して暮らしを支援する統合AIサービス「NIAH」の提供を始める。
シャープは、複数の家電やサービスと連携し、ユーザーの暮らしに合わせた提案やサポートをおこなう統合AIサービス「NIAH(ニア)」を、本年9月30日より提供開始すると発表した。
「NIAH」とは
「NIAH」は、シャープが2015年から展開してきたAIoT家電の発展形にあたるサービスである。同社はこれまでにAIoT家電を累計1,000万台以上販売し、生成AIを活用したサービスも提供してきた。新サービスの「NIAH」は、これらの実績を踏まえ、複数の家電やサービスを横断してユーザーの生活パターンを理解し、一貫した提案をおこなうAIエージェントとして位置づけられている。
アプリ上でユーザーとの対話を重ねることで暮らしや習慣を学習し、家電とユーザーをつなぐ存在として機能を拡張していく設計になっている。

対話で家電の使い方や家事を支援
スマートフォンアプリの「トーク」画面では、音声またはテキストで家電や家事に関する相談ができる。生成AIが外部データや家電の知識をもとに解決策を提示するほか、提案に応じて家電本体の設定変更までサポートする。
たとえば洗濯では、洗濯物の内容に応じた洗濯コースを提案し、そのまま洗濯機に設定を反映できる。エアコンでは、その日の気象情報をもとに運転モードを提案する仕組みになっている。取扱説明書を確認したり設定に迷ったりする手間を減らせる点が特徴である。

予定やタスクを一元管理
「トーク」画面での日常的な会話をもとに、掃除や洗濯、買い物などの予定やタスクを自動でスケジュール化する機能も備える。「カレンダー」画面でその日の予定を、「ホーム」画面でその日にやるべきタスクや優先事項を確認できる。予定に向けた準備や必要な行動を事前に通知することで、家事負担の軽減を図る狙いがある。
なお、有料プランに加入すると、家族のスマートフォンとの間で予定やタスクを共有できる。共有可能な人数は登録ユーザー以外に最大3人までとなっている。

対応機種とオープン化の方針
提供開始時点では、空気清浄機、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、調理家電など52機種が対応する。シャープは今後、対応機器やサービスの拡大に加え、他社製機器や外部サービスとの連携も進める方針を示しており、暮らしをサポートするオープンプラットフォームへの発展を目指すとしている。
料金プランと提供開始日
「NIAH」との会話回数に応じて4つのプランが用意されている。日本国内での提供開始日は2026年9月30日で、対象家電を所有するユーザーには、サービス利用開始日から6カ月間、ノーマルプランの無料トライアルが提供される。
プラン名 | 会話上限回数(月) | 料金(税込) |
フリー | 30回 | 無料 |
ノーマル | 300回 | 495円 |
プレミアム | 600回 | 990円 |
ゴールド | 1,200回 | 1,980円 |
※料金は「COCORO STORE」での購入時のもので、購入先により変動する。会話回数は1往復(ユーザーの発話とAIエージェントの応答)を1回としてカウントし、毎月1日にリセットされる。未使用分の繰り越しはできない。
利用には「COCORO HOME」アプリの最新版へのアップデートと対象機器の登録、インターネット環境および「COCORO MEMBERS」への会員登録が必要となる。
家電単体からサービス連携への転換点
「NIAH」は、家電ごとに独立していたAI機能を横断的に束ね、ユーザーの生活データをもとに提案の精度を高める狙いを持つサービスといえる。単なる操作案内にとどまらず、実際の機器設定まで踏み込む点は、対話型AIと家電操作を一体化させる試みとして注目される。
シャープは記者説明会で、生成AIとの雑談機能がサービスの継続利用率を高める効果を確認してきたことにも言及しており、対話体験そのものを重視した設計であることがうかがえる。今後、他社機器や外部サービスとの連携が実現すれば、家電メーカー主導のAIプラットフォームとしての存在感がさらに強まる可能性がある。




