楽天銀行が「スマホATM」開始、ネット銀行を中心に広がるカードレス化
- 桜井 未来

- 2025年12月12日
- 読了時間: 3分

QRコード認証で完結する次世代ATM取引が拡大
楽天銀行は12月9日、スマートフォンのみでATM入出金が行える「スマホATM」サービスを全国で開始した。ユーザーは楽天銀行アプリを最新版に更新し、ATM画面に表示されるQRコードを読み取るだけで現金の引き出しや預け入れができる。対応ATMはセブン銀行ATMとローソン銀行ATMで、主要コンビニ設置の端末を中心にカードレスで利用可能となった。

スマホATMでは取引金額の入力や暗証番号の認証をアプリ側で完結できるため、キャッシュカードの持ち歩きが不要となる。カード紛失リスクを避けつつ、現金が必要な場面でもスマホのみで取引できる利便性が大きな特徴だ。
広がるカードレスATM対応
カードレスATMは楽天銀行だけでなく、複数の銀行が導入している。以下に主な事例を紹介する。
auじぶん銀行
QRコードを使ったカードレスATMサービスに対応しており、セブン銀行ATMやローソン銀行ATMでスマホアプリによる入出金が可能な仕組みを提供している。
PayPay銀行
PayPayアプリまたはPayPay銀行アプリを使い、セブン銀行ATMやローソン銀行ATMでスマホのみで現金の入出金ができる「カードレスATM」サービスを提供している。QRコードを読み取ることで取引が完結する。
住信SBIネット銀行
スマホアプリをキャッシュカード代わりに使う「アプリでATM」機能により、セブン銀行ATMやローソン銀行ATMから現金の預け入れ・引き出しが可能。QRコード読み取りによりキャッシュカード不要でATM取引が完了する。
ソニー銀行
セブン銀行ATMおよびローソン銀行ATMでキャッシュカード不要の入出金に対応しているほか、カードローンの借入・返済もアプリ操作で行える機能を提供している。
みんなの銀行
物理カードを発行せず、スマホアプリに表示されるQRコードでセブン銀行ATMなどから入出金する方式を採用している。カードレスを前提とした銀行として、スマホ特化度の高いサービス設計となっている。
ゆうちょ銀行
ゆうちょATMでスマホアプリを使って現金の入出金ができる。ATM画面に表示されたQRコードを「ゆうちょ通帳アプリ」で読み取って操作する方式で、出金時には別途「ゆうちょ認証アプリ」による本人認証が必要になる。
デジタルと現金を繋ぐ新たな標準機能
日本ではキャッシュレス決済が広がりつつある一方で、依然として現金が必要となる場面も少なくない。そのため、ATM取引をスマホだけで完結させる仕組みは、ユーザー体験を大きく向上させる要素となっている。QRコードとアプリ認証を組み合わせたカードレス取引は、手軽さに加え、安全性の点でも評価が高い。さらに、各ネット銀行が機能拡張を競うように進めている現状を踏まえると、この仕組みは今後、標準的なサービスとして広く定着していく可能性が高い。
参照サイト
楽天銀行株式会社 プレスリリース
楽天銀行、「スマホATM」サービスの取扱いを開始~スマートフォンだけでATM取引が可能に~
楽天銀行公式サイト

