Nothing、コミュニティと共創した限定スマホ「Phone (3a) Community Edition」を発表
- 藤崎 翔太

- 7 分前
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Nothingがコミュニティ参加型で開発した限定スマホを1,000台で発売。
ロンドン発のテックブランド Nothing は、コミュニティのクリエイターと共同で開発した新モデル Phone (3a) Community Edition を発表した。この限定版スマートフォンは、世界中の応募者から選ばれたクリエイターによるデザインや企画が反映された特別仕様となる。
コミュニティと共創したスマホ
Nothingは今回のCommunity Editionで、デザイン、パッケージ、アクセサリー、壁紙・ロック画面、マーケティングに至るまで、クリエイターとのコラボレーションによる「共創」を実現した。2024年にリリースされたPhone (2a) Community Editionはデザイン賞を受賞しており、今回もその流れを受け継ぐものだ。
選ばれたのは、ハードウェアデザイン担当の Emre Kayganacl、アクセサリー担当の Ambrogio Tacconi & Louis Aymonod、ソフトウェア(壁紙/ロック画面)担当の Jad Zock、マーケティングキャンペーン担当の Sushruta Sarkar の4組。彼らのユニークな発想とNothingのデザイン哲学が融合し、製品化に至った。

デザインコンセプト — レトロ × 先進
Phone (3a) Community Edition のデザインは、1990年代後半のテック世界をモチーフにしたレトロ感あふれる仕上がりだ。透明な筐体と、色を加えたマットな仕上げ ― Nothingとして初めての試み ― によって、まるで “1999年のテック雑誌から飛び出してきたような” ビジュアルが実現されている。パッケージのグラフィックにもそのカラーリングが反映されており、クリエイターの個性が随所に表れている。
さらに、付属アクセサリーとしてデザインされたサイコロセットや、壁紙・時計のグラフィック、そしてキャンペーンデザインまで、細部にわたって統一された世界観が貫かれている。

製品仕様・販売情報
Phone (3a) Community Edition は「12 + 256GB」モデルのみの展開。
世界で1,000台限定。価格は税込 59,800 円。
購入には購入希望登録が必要。登録期間は本日から12月12日午後7時まで。登録者には同日午後10時に購入用メールが送付される。
コミュニティとの新たな関係性
今回の試みは、単なる限定スマホの発売にとどまらない。Nothingは、コミュニティが会社の方針決定に関わるモデルも構築しており、コミュニティ代表が取締役会に参加する仕組みも整えている。また、新たに始まったコミュニティ投資ラウンド(評価額13億ドル、500万ドル規模)を通じて、今後はAIネイティブなプラットフォーム開発も、ユーザーとともに進めていくという。
このPhone (3a) Community Edition は、単なる製品ではなく、ブランドとユーザーの関係を再定義する第一歩となるだろう。


