OpenAIが日本で「Operator」の提供を開始—Web操作をAIが代行
- 桜井 未来
- 2月26日
- 読了時間: 2分

AIがあなたの代わりにWebを操作、タスクを自動で実行
日本初!食べログで「Operator」のリサーチプレビューもスタート
米OpenAIは、2025年2月21日(現地時間)、ChatGPTの新機能「Operator」を日本向けに提供開始しました。この新機能は、AIがユーザーに代わり、Webブラウザ上でさまざまなタスクを実行するエージェント機能です。ユーザーは、「ChatGPT Pro(月額200ドル)」を利用することで、この機能にアクセスすることができます。
「Operator」は、AIがWebページの閲覧、フォームへの入力、ボタンのクリック、ページのスクロールなどを行い、ユーザーが普段行う操作を代わりに実施します。これにより、ユーザーはAIにタスクを任せ、効率よく目的を達成できるようになります。
2025年1月には、米国で「Operator」のリサーチ・プレビューが始まり、フィードバックをもとに機能の向上を図っています。そして2月25日には、株式会社カカクコムが、同社が運営する飲食店検索・予約サービス「食べログ」でこの「Operator」のリサーチ・プレビューに参加することを発表しました。「食べログ」は、このプログラムに参加する日本初のサービスの一つであり、AI技術を活用した新たな検索・予約体験の提供を目指しています。
「Operator」における「食べログ」の利用方法
ユーザーが「Operator」上で「食べログ」を指定し、飲食店の検索や予約を実行するよう指示すると、「Operator」がユーザーの代わりにブラウザ上で「食べログ」での検索や予約に必要な操作を行います。
ユーザー
「渋谷駅近くでクライアントとのディナーに最適なレストランを見つけて」とOperatorに入力
Operator
ブラウザでの食べログの表示内容をもとに、飲食店の候補をリストで表示

ユーザー
表示された飲食店のリストから、希望のお店を選択し「このお店で予約して」とOperatorに入力
Operator
指定の条件で予約を実行

なお、「食べログ」へのログインと予約情報の入力を、ユーザーが手動で行う必要があります。OperatorはAIエージェントとしてユーザーに代わって操作を実行しますが、ログイン情報や予約情報といった重要情報の入力は代行しません。そのため、これらの情報をOpenAI社が取得したり保管したりすることもありません。
OpenAIが提供する「Operator」機能は、AIの進化を感じさせる新たな試みです。AIが複雑な作業や問題解決のプロセスを効率化できること、さまざまな業務や個人のニーズに対して個別対応できるようになることは、仕事や学びの方法、さらには人々の生活スタイルにおいて大きな変化をもたらすものになるでしょう。
関連サイト
Operatorについて(英語サイト)
価格コム プレスリリース