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Googleの最新AIモデル「Gemini 2.5 Deep Think」が登場

  • 執筆者の写真: 桜井 未来
    桜井 未来
  • 8月4日
  • 読了時間: 2分
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image : Google


高度な並列思考で数学・科学・コード解析を強化。限定提供中のAI Ultraサブスクで利用可能。


 米Googleは現地時間8月1日、Geminiファミリーの最新モデル「Gemini 2.5 Deep Think」をGeminiアプリ上で提供開始したと発表した。対象は月額約250ドルの「AI Ultra」サブスクリプション加入者で、1日あたりの利用回数に制限がある限定的な導入となっている。Deep Thinkは科学・数学・コードなどの分野で極めて高度な推論能力を発揮する新モードである。


■ 並列思考による解析プロセス

 Deep Thinkは、複数の思考経路を同時に生成し、それらを統合して最適な回答を導く「並列思考(multi-path reasoning)」を採用している。Google DeepMindの研究者によれば、この方式は人間の創造的かつ戦略的な思考に近く、特に演繹的推論や仮説検証が必要なタスクで強みを発揮する。


■ 卓越した推論能力と実用性

 Deep Thinkは理論系およびコード系の高度なベンチマークにおいて非常に優れた性能を示している。具体的には、LiveCodeBench V6やHumanity’s Last Examといった難関ベンチマークでトップクラスのスコアを記録し、アルゴリズム設計や計算量の最適化問題にも柔軟に対応可能だ。

 また、Google DeepMindが開発した高度バージョンは2025年の国際数学オリンピック(IMO)試験問題にて、35点満点中35点を取得し、金メダル相当の成果を達成している。この結果は自然言語ベースの入力から高度な形式推論を行えることを示している。一方、一般ユーザー向けのBronze相当モデルもIMOベンチマークで安定した成績を示しつつ、より高速な応答を実現している。


image : @googledeepmind on Youtube

■ アクセス制限と今後の展開

 現時点では、Gemini Ultra会員向けにGeminiアプリ上でDeep Thinkモードのトグルをオンにすることで限定提供されている。検索やコード実行機能との連携により、より長文で複雑な回答が可能だ。数週間以内にGemini APIを通じて一部のテスター向けに提供が開始される予定であり、今後はアカデミック用途や企業利用にも拡大される見込みである。



参照サイト

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Try Deep Think in the Gemini app



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