【OpenAI新機能】ChatGPT agentでAIがWeb操作・資料作成まで自動化
- 桜井 未来
- 7月18日
- 読了時間: 2分
更新日:7月22日

「Operator」と「Deep Research」を統合し、複雑なタスクを会話ベースで自動実行するエージェント機能を実装
米OpenAIは7月17日(現地時間)、ChatGPTに新たな進化をもたらす機能「ChatGPT agent」を正式に発表した。従来の対話AIを超えて、仮想環境上でブラウザ、API、ターミナル操作などを自律的に実行できる“実行型AI”が登場したことで、AIが実務を代行するフェーズが現実味を帯びてきた。
ChatGPT agentは、ユーザーの指示に応じて仮想デスクトップ上でWebページを開き、クリック、入力、情報取得などの操作を自動で行う。たとえば「ミーティングの予定を見て、直近の顧客との会議内容を要約して」「競合の最新ニュースを調べて、スライドにまとめて」などと依頼すれば、必要な情報を収集・要約し、スプレッドシートやプレゼン資料を自動で生成することが可能だ。


このChatGPT agentは、これまで試験提供されていた「Operator」や「Deep Research」を統合したもので、複数のタスクを一貫して実行する。途中で指示の変更や介入もできるため、完全自動でありながら柔軟性も高い。すべての操作は仮想OS内で完結し、ログインや送信など重要なアクションではユーザーの明示的な許可を必要とする設計となっており、安全性にも配慮されている。
実用性の面でも評価は高く、ChatGPT agentはスプレッドシート業務のベンチマーク「SpreadsheetBench」において、Microsoft Copilotを上回るスコアを記録。OpenAIは「初級アナリスト相当のパフォーマンスを備えている」としており、実務レベルでの業務代行AIとしての活用が期待される。
現在この機能は、ChatGPTのPlus・Pro・Teamプランで利用可能。EnterpriseおよびEducationプランには今夏中の展開が予定されている。
参照サイト
ChatGPT公式サイト
ChatGPT エージェントが登場:研究とアクションをつなぐ新たな架け橋