Nothing、2027年にスマホ発売数を倍増計画
- 藤崎 翔太

- 6 時間前
- 読了時間: 3分

英Nothingが2027年に投入するスマートフォンを今年の2倍に増やす方針を明らかにした。インドでの店舗展開も強化する。
英スマートフォンメーカーのNothingは、共同創業者のアキス・エヴァンゲリディス氏がTimes Now Techのインタビューに応じ、2027年に発売するスマートフォンの数を今年の2倍に増やす方針を示したことを明らかにした。あわせてインドでの店舗展開拡大についても言及した。
2027年にラインアップを倍増
Nothingは2026年、Phone(4a)、Phone(4a)Pro、Phone(4b)の3機種を発売した。エヴァンゲリディス氏によると、2027年はこれを上回る規模を計画しており、単純計算では最大6機種の投入が視野に入る。同氏は個別の製品については時期尚早としながらも、価格帯の異なる幅広いラインアップを目指す考えを示した。詳細は発売が近づいた段階で公表するとしている。
また、2027年に向けて販売台数を今年比で5割伸ばす目標も語っており、機種数の拡大はこの成長戦略の一環と位置づけられている。
なお、この方針は先週報じられていた「Nothingがスマートフォンから撤退し、スマートウォッチやイヤホンなどオーディオ・AI製品中心の戦略に転換する」との観測とは相反する内容となっている。この報道についてNothingからの正式なコメントは出ていないが、同社がオーディオ製品とAIネイティブ製品向けにそれぞれ専門の事業部門を新設したことは明らかにされている。
インドでの店舗展開を拡大
Nothingは今年、インド・ベンガルールに初の直営店をオープンした。エヴァンゲリディス氏によると、2027年第1四半期までにインド国内で新たに2店舗を追加する計画だという。インドはNothingにとって成長が著しい市場の一つとされ、今回の店舗拡大もその流れに沿ったものとなる。
あわせて、CMF Watch 3 ProやCMF Headphone Proなど一部製品については、すでにインド国内での生産を開始していることも明らかにされた。今後はより上位のオーディオ製品についても、段階的に現地生産へ切り替えたうえで市場投入する方針という。
メモリ価格の動向が影響する可能性
Nothingは今年、廉価ブランドCMFの新モデル「CMF Phone 3 Pro」の投入を見送っている。エヴァンゲリディス氏は当時、RAM価格の高騰により採算の合う価格設定が難しくなったことを理由に挙げていた。今回のインタビューでも、2027年のCMF展開については明言を避け、メモリ価格の動向を注視しながら判断するとの姿勢を示した。
一方でNothing本体のスマートフォン戦略については「方針はほぼ固まっている」と述べており、CMFブランドとは温度差がある状況となっている。
小規模ブランドからの脱却を急ぐNothing
2020年設立のNothingは、透明なデザインを特徴とする小規模ブランドとして注目を集めてきたが、今回の方針はその立ち位置からの脱却を示すものといえる。機種数を倍増させる計画は、限られたラインアップで存在感を示してきたこれまでの戦略からの転換であり、価格帯や用途で選択肢を広げることで、より幅広い層への浸透を狙う動きと見られる。あわせてインドでの店舗拡大や現地生産の拡充も進めており、単一市場に依存しない事業基盤づくりを急いでいる様子がうかがえる。ただしメモリ価格の高騰という外部要因は依然として不透明であり、計画通りに実行できるかどうかは今後の市場環境次第という面も残る。
(Source:Times Now Tech)




