Meta、新サブスク「Meta One」始動、AIと自己表現機能を拡充


メタが個人・クリエイター・法人向け新サブスク「Meta One」を発表。AI利用枠増加や自己表現機能拡充に加え、日本でも月額239円から提供を開始した。
Metaは公式ニュースルームで、現地時間9月15日(日本時間9月16日)、新たなサブスクリプションサービス「Meta One」を発表した。Instagram、Facebook、WhatsApp、Meta AIを横断する形で展開し、個人利用者からクリエイター、法人まで、それぞれの用途に合わせた複数のプランを用意する。50以上の機能を先行して提供し、今後はEdits(動画編集アプリ)やAIグラスにも対応範囲を広げる計画である。なお、各アプリおよびMeta AIの基本機能は引き続き無料で利用できる。
個人・AIヘビーユーザー向けプラン
Metaはこれまで、Instagram Plus、Facebook Plus、WhatsApp Plusという単体アプリ向けの有料プランを提供してきた。Instagram Plusでは、DMやストーリーズ用のカスタムフォント、特定の利用者がストーリーズを閲覧した際の通知、DMのプレビュー機能などが追加されている。Facebook Plusでは、Messengerのカスタマイズ機能やリール動画のインサイト表示が強化されるほか、スーパーリアクションの対象もリールやフィード投稿に広がる。WhatsApp Plusでは、チャットやメディアのバックアップ用ストレージ、特定の時間帯にチャットをミュート・非表示にする機能が近く試験提供される予定である。
Meta Oneでは、これらの単体プランの機能に加え、AI機能の利用枠を拡大した「Core」「Premium」の2つのバンドルプランを新設する。Museモデルによる画像・動画の生成や編集、Instagramの画風変換機能「Restyle」など、処理負荷の高いAI機能をより多く利用できるのが特徴である。初期のテストでは、加入者の半数以上がAI機能と自己表現機能の両方を利用しており、AI関連の機能が加入の主な動機になっているという。

クリエイター・法人向けプラン
クリエイターや事業者向けには、プロフィールの拡充、リール上でのフォローボタンの強調表示、投稿に反応した利用者への自動フォロー招待といった機能を用意し、アカウントの認知拡大を後押しする。加えて、対話型AIツール「Meta Business Agent」の利用枠を増やし、時間外を含めた顧客対応の自動化を強化する。今後は動画編集アプリ「Edits」向けの新プラン「Edits Plus」も追加予定で、クラウドストレージの拡充や、インサイト分析・アイデア出しを支援するAIアシスタントの利用枠増加が盛り込まれる見込みである。
提供開始時期と価格
Meta Oneは9月15日から世界で順次展開が始まった。単体プランは月額2.99ドルから、個人向けバンドルは月額7.99ドルから、法人・クリエイター向けバンドルは月額14.99ドルから利用できる。プランの内容や価格、提供状況は地域やアプリ、アカウントによって異なる。
日本でも同時期から提供が始まっており、価格は次の通りである(税込み、月額)。
プラン | 主な対象 | 日本での月額 | 米国での月額 |
Instagram Plus | 個人 | 319円 | 3.99ドル |
Facebook Plus | 個人 | 319円 | 3.99ドル |
WhatsApp Plus | 個人 | 239円 | 2.99ドル |
Core | 個人・AI利用枠拡大 | 949円 | 7.99ドル |
Premium | 個人・AI利用枠最大 | 2,900円 | 19.99ドル |
Essential | クリエイター・法人(入門) | 2,000円〜 | 14.99ドル〜 |
Advanced | クリエイター・法人(本格運用) | 5,200円〜 | 49.99ドル〜 |
Expert | クリエイター・法人(大規模) | 15,800円〜 | 149ドル〜 |
Max | クリエイター・法人(最上位) | 52,000円〜 | 499ドル〜 |
広告に続く新たな収益源としてのサブスク戦略
Meta Oneは、これまで各アプリで個別に提供してきた有料プランを一つのブランドに整理し、AI機能の利用枠拡大という付加価値を組み合わせたサービスといえる。広告収益に依存してきたメタにとって、サブスクリプションは新たな収益源になり得る。無料の基本機能は維持しつつ、AI機能や業務支援ツールへの需要が高いクリエイター・法人層に段階的な課金プランを用意する構成は、他のSNSプラットフォームにも影響を与える可能性がある。今後、Edits(動画編集アプリ)やAIグラスへの対応拡大が予定されており、メタのサブスク事業がどこまで広がるか注目される。




