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Apple、Siri AI搭載の新OS「macOS 27」提供開始

執筆者の写真: 藤崎 翔太
藤崎 翔太
13 分前
読了時間: 5分


Appleは9月15日、新型Siri「Siri AI」を搭載した新OS「macOS 27 Golden Gate」の提供を開始した。対応はAppleシリコン搭載Macに限られる。





Appleは公式サイトで、Mac向け新OS「macOS 27 Golden Gate」の提供を開始したと発表した。今回のアップデートの最大の特徴は、対話型AIアシスタントに刷新された新しいSiri「Siri AI」の搭載である。あわせてデザインの刷新やパフォーマンス向上など、システム全体にわたる改良も加えられている。


新しいSiri「Siri AI」

macOS 27の中心となる機能が、Apple Intelligenceを活用した新しいSiri「Siri AI」だ。従来の音声コマンド中心の応答から、自然な言葉で話しかけたり文字を入力したりして対話できる形に変わった。ブレインストーミングや質問への回答など、幅広い用途に対応する。

Siri AIはユーザーの写真やメール、メモといった個人的な情報を横断して検索し、関連する答えを見つけ出す機能も備える。メッセージやミュージック、リマインダーなど複数のアプリを操作してアクションを実行することも可能になった。

会話内容は専用の「Siri」アプリに集約され、Mac上で始めた質問の続きをiPhone上で再開するなど、デバイスをまたいだ利用ができる。画面に表示されている画像やPDFの内容についてSiri AIに質問できる「ビジュアルインテリジェンス」もMacに対応した。声の高さや速度、トーン、アクセントなどをカスタマイズする機能も追加されている。

なお、Siri AIはまず英語で利用が始まり、日本語への対応は年内を予定している。



アプリへのApple Intelligenceの拡張

Safariでは、関連するタブをトピックごとに自動でグループ化する機能や、指定したページの更新を監視して知らせる「通知を受け取る」機能が加わった。価格変更や再入荷といった情報を条件に指定して通知させることができる。

パスワード管理機能では、脆弱なパスワードや漏洩したパスワードを検知して警告し、対応するサイトであれば自動で更新する仕組みが導入される。この機能は今後のソフトウェアアップデートでの提供が予定されている。

写真編集では、撮影後に構図を変更できる「空間リフレーム」や、写る範囲を広げる拡張ツール、より大きな被写体を消去できるクリーンアップツールが強化された。画像生成機能「Image Playground」は表現の幅が広がり、文章で指示するだけで画像の編集や変換ができるようになった。ショートカットアプリでは、やりたいことを説明文で入力するだけで、複数アプリを連携させた自動化を作成できる機能が加わっている。



写真アプリでは、空間リフレーミングや拡張、改良されたクリーンアップツールにより、撮影時の瞬間を保ちながら多様な方法で編集できるようになったほか、Image Playgroundでは幅広いスタイルの高品質な画像を作成できる。Safariには、タブをトピックごとに自動整理する機能や、商品の再入荷・値下げといったウェブサイトの変更を知らせる「通知を受け取る」機能が加わった。このほか、説明文をもとにカスタムのショートカットを作成できる機能や、企業に電話をかけた際に確認コードや予約番号などの関連情報を表示する「コールコンテキスト」機能も搭載されている。


子どもの安全に関する機能

保護者向けの機能も強化された。新設の「閲覧のリクエスト」を有効にすると、子どもが初めて訪れるウェブサイトへのアクセス前に保護者の承認が必要になる。保護者はメッセージアプリでリクエスト内容を確認したうえで許可を判断できる。

「コミュニケーションの安全性」機能は、メッセージやFaceTimeなどでの不適切な画像の送受信を防ぐ従来の機能に加え、残酷な描写や暴力的な内容を含む画像・動画についても事前に介入するよう拡張された。

このほか、カテゴリーごとに子どものデバイス利用可能時間を設定する「許容時間」や、曜日・時間帯ごとに使用できるアプリを制限する「スケジュール」機能もある。ペアレンタルコントロールの設定画面も見直され、子どものデバイス利用状況を確認しやすくなった。


「閲覧許可を求める」機能を使うと、保護者は子供がSafariで新しいウェブサイトにアクセスする前に承認を求めることができる。
「閲覧許可を求める」機能を使うと、保護者は子供がSafariで新しいウェブサイトにアクセスする前に承認を求めることができる。

デザインとパフォーマンスの向上

インターフェースの素材「Liquid Glass」が改良され、光の屈折がより均一になり、コントラストが向上して文字や要素が見やすくなった。ツールバーやサイドバーのデザインも統一され、透明度や色の濃さをスライダーで調整できるようになっている。



パフォーマンス面では、AirDropでのファイル転送やネットワーク上でのファイル閲覧、Safariのスタートページの読み込みなどが高速化された。メールアプリの検索機能では、関連性の高い結果を優先的に表示する新しい並び替えの仕組みが導入されている。このほかにも、システム全体にわたる細かな改良が多数加えられているという。


対応機種と提供時期

macOS 27 Golden Gateは無料のアップデートとして、日本時間9月15日から提供が始まった。システム設定の「ソフトウェアアップデート」から入手できる。

今回のアップデートでは、Appleシリコン搭載Macのみが対象となり、Intelプロセッサ搭載Macは対応から外れた点が大きな変更点となる。対応機種は以下の通りである。

対応Mac

MacBook Neo(2026)

MacBook Air(Appleシリコン搭載、2020年以降)

MacBook Pro(Appleシリコン搭載、2020年以降)

iMac(Appleシリコン搭載、2021年以降)

Mac mini(Appleシリコン搭載、2020年以降)

Mac Studio(2022年以降)

Mac Pro(Appleシリコン搭載、2023年)

Siri AIについては提供開始時点で英語のみに対応し、日本語を含む対応言語の拡充は年内に予定されている。日本国内のユーザーは、OS自体は他地域と同時にアップデートできるものの、Siri AIの日本語対応はしばらく先になる見込みである。


Intel Mac切り捨てが示すもの

今回のアップデートで注目すべき点は、Siri AIの搭載以上に、Intelプロセッサ搭載Macへの対応が完全に打ち切られたことである。Apple Intelligence関連機能の多くがApple製半導体の処理能力を前提に設計されていることを踏まえると、今後のmacOSはApple silicon前提で機能開発が進む流れが一段と鮮明になったといえる。

一方でSiri AIの日本語対応は年内という位置づけにとどまり、英語圏に比べて国内ユーザーが新機能を体験できる時期にはずれが生じる。対話型AIをめぐる競争が激しさを増す中、Appleがどの程度の速さで対応言語を広げられるかが、今後のSiriの評価を左右する要素になりそうだ。


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