ネットスターズ、アプリ外課金事業に参入 スマホ新法施行で変わる決済環境
- 桜井 未来

- 12月22日
- 読了時間: 3分

新会社設立でアプリ外課金を本格展開、デジタル決済市場で進む“脱アプリ内課金”の動き
決済ソリューションを手がけるネットスターズは、2026年1月に新会社「株式会社StarPay-Entertainment」を設立し、アプリ外課金事業へ本格参入すると発表した。従来の店舗・EC向けキャッシュレス決済に加え、エンターテインメント分野におけるオンライン決済およびプラットフォーム事業を強化する狙いだ。
スマホ新法が後押しするアプリ外課金の拡大
今回の動きの背景には、2025年12月に施行された「スマホソフトウェア競争促進法(通称:スマホ新法)」がある。同法により、アプリ内に限定されていた課金手段をWeb経由で提供しやすくなり、アプリ外課金の活用余地が大きく広がった。
ネットスターズは、これまで培ってきた決済ゲートウェイ技術やアジア圏での展開実績を活かし、アプリとWebを横断した柔軟な支払い体験の提供を目指す。新会社StarPay-Entertainmentでは、エンタメ事業者向けのオンライン決済基盤に加え、海外発ミニゲームタイトルの国内パブリッシングも手がける計画だ。ゲーム内外の収益導線を統合することで、ユーザー体験の向上と開発者の収益最大化を図る。
デジタル決済市場で進む「脱アプリ内課金」
アプリ外課金を巡る動きは、デジタル決済市場全体でも加速している。従来のアプリ内課金は、プラットフォーム事業者による手数料や仕様面での制約を受けやすい構造にあった。海外ではAppleやGoogleの課金モデルに対する規制や是正を求める議論が進み、Webベース決済への移行を模索する事業者が増えている。
実際、ゲームやデジタルコンテンツ分野では、独自の決済ページを設けることでプラットフォーム依存を低減し、ユーザーとの直接的な関係構築を図る事例も増加傾向にある。決済事業者側でも、アプリ内外を意識しない統合設計を進め、UXとコスト最適化の両立を競っている。
今後の展望
アプリ外課金の広がりは、決済手段の選択肢が増えるという表面的な変化にとどまらず、デジタルコンテンツの提供や収益化の在り方そのものに影響を与えつつある。プラットフォーム依存からの脱却が進めば、事業者は価格設計やユーザー導線をより柔軟に設計できるようになり、サービス体験の差別化が競争力の源泉となる。
一方で、決済の分散は不正対策や顧客管理の複雑化を招く側面もある。今後は、利便性とセキュリティ、運用効率をいかに両立させるかが重要なテーマとなりそうだ。規制環境の変化を受け、アプリ外課金を前提とした新たな決済モデルやプラットフォーム設計が、業界全体で模索されていくことが予想される。
参照サイト
株式会社ネットスターズ ニュースリリース
ネットスターズ、アプリ外課金事業に参入

