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Apple、「macOS 27 Golden Gate」を発表 Siri AIを全面刷新

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 6月10日
  • 読了時間: 4分


AppleはWWDC26で次期Mac OS「macOS 27 Golden Gate」を発表した。Siri AIの全面刷新とApple Intelligenceの強化が柱で、今秋リリース予定。Intel Mac非対応となる初のバージョン。




Appleは6月8日(現地時間)、開発者向けカンファレンス「WWDC26」の基調講演で、Mac向け次期OS「macOS 27 Golden Gate」を発表した。刷新されたSiri AIの専用アプリ、Apple Intelligence機能の拡充、Liquid Glassのデザイン改良が主な変更点で、今年秋の一般公開を予定している。


Siri AIを全面再構築

今回の更新の中心となるSiri AIは、従来のアシスタントを小改良したものではなく、一から再設計された会話型AIアシスタントだ。オープンエンドな質問への応答、作業や創作プロジェクトへの活用、自然なやり取りが可能になる。

MacではSiri AIがSpotlightに統合されており、ほぼすべての質問を検索から呼び出せる。また、システム全体のコンテキストメニューからも利用でき、画面上の画像・ファイル・テキストをControlキーで右クリックすることで、その内容に関して直接質問できる。

Siri AIの専用アプリも新設され、異なるデバイス間の会話が一か所にまとまる。MacでやりとりしたSiriの続きをiPhoneで再開することも可能だ。


image:Apple
image:Apple

Apple Intelligenceのアプリ連携

Photos、Messages、Safari、Safariなど主要アプリへのApple Intelligence統合も強化される。

SafariではAIがタブをトピックごとに自動グループ化し、関連ページを見つけやすくする。価格変更や在庫補充のタイミングを通知する「Notify Me」機能も加わる。パスワードアプリは、脆弱または漏洩したパスワードを自律的に更新する機能を備える。

写真編集面では、Spatial Reframingによる構図の後補正、Extendツールによる写真の拡張、強化されたClean Upによるオブジェクト除去が可能になる。Image Playgroundでは写真リアリズムを含む多様なスタイルの画像生成にも対応する。


Safariではタブがトピックごとに自動的にグループ化(Image:Apple)
Safariではタブがトピックごとに自動的にグループ化(Image:Apple)

デザインと性能の改善

デザイン面では、Liquid Glassのアップデートにより視認性が向上し、透過度はスライダーで調整できるようになる。統一されたツールバー、画面端まで広がるサイドバー、更新されたウィンドウ形状とメニューバーアイコンで外観が整理される。

AirDropの転送速度、ネットワークファイルブラウジング、Safariのスタートページ読み込みが高速化されるほか、5K/120Hzの超ワイドディスプレイ出力にも新たに対応する。


Liquid Glassのアップデートにより視認性が向上(Image:Apple)
Liquid Glassのアップデートにより視認性が向上(Image:Apple)


子どものオンライン安全機能も強化

保護者向け機能にも更新が入る。新設の「Ask to Browse」では、子がアクセスしようとする新規ウェブサイトについて保護者の承認を求める仕組みになる。コミュニケーション安全機能は、ヌードの検出に加え、暴力やグロテスクな映像・画像もフィルタリングの対象となる。

スクリーンタイムでは、エンターテインメント・ゲーム・SNSなどカテゴリ別の利用時間設定や、時間帯・曜日ごとのアプリ利用スケジュールが細かく設定できるようになる。


リリース時期と対応機種 日本語対応は後回しに

macOS 27 Golden Gateの正式リリースは2026年9月が想定されており、7月にパブリックベータが公開される予定だ。開発者向けベータはすでに配布済み。

対応機種はApple Silicon搭載Macのみ。対象モデルはMacBook Air(2020年以降)、MacBook Pro(2020年以降)、Mac mini(2020年以降)、iMac(2021年以降)、Mac Studio(2022年以降)、Mac Pro(2023年)、MacBook Neo(2026年)となる。Apple Intelligenceの全機能には対応しているものの、一部のSiri AI機能はM3チップ以降かつ12GB以上のユニファイドメモリが必要となる。

日本のMacユーザーにとって注意が必要なのは提供言語だ。Siri AIはまず英語でのみ提供され、日本語を含む各言語への対応は順次拡大とされているが、現時点で具体的な時期は示されていない。


Macが「AIへの入口」になる年

macOS 27 Golden Gateは、AppleがWWDC 2024から積み上げてきたApple Intelligenceの約束を、ようやく一つの形にまとめたアップデートだといえる。Siri AIの再設計、Spotlightとの統合、専用アプリの新設を見れば、MacをAI操作の中心に据えようとする方向性は明確だ。

一方、Intel搭載Macのサポートが終了し、Apple Silicon専用となる初のmacOSバージョンでもある。ハードウェアとソフトウェアの両面で、Appleの「Apple Silicon時代」への移行が完結する節目のリリースともいえる。日本語でのSiri AI対応時期が未定である点は引き続き注目が必要だ。



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