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iPhoneに2億画素のカメラが搭載されるかもしれない

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 5月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:9月1日


image:Apple
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現行のソニー製からSamsungのイメージセンサーへ移行となる可能性がある




スマートフォンを中心とした最新のデジタル製品やテクノロジーに関する情報をいち早く発信している、中国のSNS「Weibo」で活動中の著名なリーカー、数码闲聊站氏は、自身のアカウントで以下の投稿を行った。


Appleは200メガピクセルをテストしている。

数码闲聊站氏はこれまでもAppleの将来の製品に関する正確な情報を提供しており、その情報の信頼性は高い。


200メガピクセルのカメラが搭載されたモデルといえば、SamsungのGalaxyシリーズがまず思い浮かぶが、今回iPhoneに搭載されるイメージセンサーも同様のものが想定される。


SamsungのGalaxyシリーズに搭載されている200MPセンサーは、子会社であるSamsung System LSIが開発・製造している。仮にiPhoneへの200メガピクセルカメラの搭載が実現すれば、現行のソニー製イメージセンサーからの移行となる可能性がある。



なぜ、高画素センサーを搭載するのか?


スマートフォンにおける高画素センサーの搭載は、マーケティング的なインパクトが大きな理由の一つであることは事実だが、それだけではない。AIを活用した画像処理や補完処理の観点からも、「高画素であること」には技術的な利点がある。


  1. AIによる多フレーム合成・超解像

    AIベースの画像処理(たとえばナイトモードや超解像ズーム)では、複数の画像を合成し、ノイズを低減したりディテールを補完したりする。高画素センサーであれば、元の情報量が多いため、AIが学習・推論に活用できるデータ(エッジ、テクスチャ、細部など)も豊富になる。


  2. デジタルズームの品質向上

    望遠レンズを使用せずに拡大する「デジタルズーム」は、画像をクロップ(切り出し)して拡大する手法である。高画素センサーであれば、クロップ後も解像度を保ちやすく、AIによる補完の余地も広がるため、ズーム時の画質劣化を抑えることができる。

    例:200MPセンサーであれば、中央部分の12.5MPだけを使用しても、十分な画質を維持できる(ピクセルビニングの応用)。


  3. ピクセルビニングとAIノイズリダクションの融合

    200MPのセンサーは、通常そのままの解像度ではなく、16画素を1画素にまとめる「16-in-1ピクセルビニング」を用いて、実際には12.5MPの画像として保存される。このとき、AIはノイズ除去や色補正、HDR合成などを行うが、元の画素数が多いほど「引き出せる情報の選択肢」が広がり、より正確な処理が可能となる。


  4. 動画やAR処理での恩恵

    AIを用いたリアルタイム背景ぼかし、ARフィルター、3Dマッピングなどの処理においても、高解像度の入力データを使用することで、輪郭検出や深度推定の精度が向上する。




高画素=常に高画質とは限らない


センサーの1画素あたりの面積は小さくなりがちであるため、暗所性能やダイナミックレンジが犠牲になり、高画質になるとは限らない。そのため、AIがこれらの弱点を補う役割を担っており、言い換えれば「AIありきの高画素化」といえる。



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