iPhone 18 Pro Max、240gオーバーに達するか
- 藤崎 翔太

- 11月13日
- 読了時間: 3分

iPhone 18 Pro Max、厚み増で243gに?「年々重くなる」傾向が継続か
Weibo(微博)上で主に未発表のiPhoneやiPadなどのApple製品に関する詳細な予測や内部情報をいち早く発信している著名なリーカー「刹那数码」は、iPhone 18 Pro Maxに関する情報を投稿した。
iPhone 17 Pro Maxから10g増
現行機種のiPhone 17 Pro Maxは233gだ。iPhone 18 Pro Max は10g増えて243gになるとのことだ。iPad mini(第6世代)が約293g、Nintendo Switch Liteが約275gなので、ケースの重量も加味するとこれらに近い重さだ。Samsung Galaxy S25 Ultra(約218g)と比べても明らかに重く、 片手にずっしりとくる重さ になる可能性がある。
重厚化の背景:性能と機能のトレードオフ解消
重く厚くなる要因は、主に性能の向上とバッテリー持続時間の優先にあると推測される。
高性能化に伴う必然的な重厚化: チップの高性能化は、より高度な冷却機構や、それを駆動させるための大容量バッテリーを要求する。特に「Pro Max」モデルは、動画撮影やAI処理など、最も負荷の高いタスクを担うため、薄型化を維持したままでは性能を最大限に発揮できない限界に達したと考えられる。筐体の厚みが増すことで、放熱性の向上や、大型化したカメラモジュールを収めるスペースが確保される。
素材変更の影響: 前世代でチタニウムへの変更により軽量化が図られたものの、今回は薄型化よりも機能性を優先した結果、重量が増加する可能性が高い。筐体内部の構造や素材の見直し(例えば、強度や耐久性を高めるための補強)が、わずかながらも重量増につながっているのかもしれない。
「iPhone Air」の販売不振が決定打となった可能性
この重厚化の動きの背景には、「iPhone Air」の販売不振という市場の「答え」が強く影響していると見るべきだ。
iPhone Airは、極端な薄型化を追求したモデルであったが、消費者はこれを評価しなかった。販売不振の主な原因として、薄さのためにバッテリー持続時間や高性能カメラなどの主要機能を犠牲にしたことが挙げられている。価格もハイエンド帯に位置したため、消費者は「スタイル(薄さ)だけで中身(機能・バッテリー)が伴わない」製品に魅力を感じなかった。
この市場の反応を受け、Appleは「iPhoneを薄く軽くすることが、必ずしも消費者にとって魅力的ではない」と認識し、フラッグシップモデルにおいては、薄さ・軽さという"美学"よりも、機能性・バッテリー持続時間・耐久性という"実用性"を優先する方針へ舵を切ったと推測される。
すなわち、iPhone 18 Pro Maxの重厚化は、単なる技術的な制約ではなく、極端な軽量モデルであるiPhone Airの失敗から学んだ、ユーザーの真のニーズを反映した戦略的な選択であると言えよう。今後のiPhoneは、モデルによって「実用性重視のProライン」と「その他のモデル」という明確な差別化が進む可能性が高い。


