無印iPhone 17には、A18チップと8GBのRAMが搭載されるらしい
- 藤崎 翔太

- 6月2日
- 読了時間: 3分
更新日:9月1日

最下位モデルのiPhone 17には、iPhone 16のベースモデルと同じA18チップを搭載する模様
今月、株式調査会社GF Securitiesの調査レポートで、AppleアナリストのJeff Pu氏は、最下位モデルのiPhone 17がiPhone 16のベースモデルと同じA18チップを搭載すると述べた。同氏は、このチップがTSMCの第二世代3nmプロセス(N3E)で製造され続けると説明している。
なお、超薄型のiPhone 17 AirにはA19チップが搭載され、iPhone 17 ProモデルにはA19 Proチップが搭載される見込みである。これらのチップは、TSMCの3nmプロセス第3世代(N3P)で製造される予定である。
iPhone 16とは違うチップ構成になりそう
現時点の最新機種であるPhone 16シリーズに搭載されているチップセットは以下の通りだ。
◆ iPhone 16(無印・Plus)
A18チップ
TSMCの3nmプロセス(N3E)を採用。
iPhone 15のA16 Bionicよりは性能が向上するが、Proモデルよりは劣る。
◆ iPhone 16 Pro / 16 Pro Max
A18 Proチップ
より高性能なバージョン。
同じくTSMCの3nmプロセスだが、GPU性能やAI処理能力が強化されている。
搭載するチップは、無印とProで違いがあるが同世代のチップを搭載している。iPhone 17では、無印iPhone 17に搭載されるチップはiPhone 16と同世代のチップ(1世代前)になるとのことだ。
チップの世代を統一しない理由は?
AppleがiPhone 17(無印)にのみA18チップを継続し、それ以外(iPhone 17 Plus、Pro、Airなど)をA19に移行する理由には、いくつかの戦略的意図があると考えられる。
明確なモデル間差別化(「安さ」と「性能」の住み分け)
Appleはここ数年、チップによる差別化を強めており、それをさらに先鋭化する形となる。
iPhone 17(無印)を「低価格モデル」として明確化することで、価格に敏感な層を取り込みつつ、
A19チップを搭載した上位モデル(ProやAir)を「新世代の体験(AI処理・電力効率・カメラ処理)」として訴求し、プレミアムモデルの価値を強調できる。
コスト最適化と製造ラインの効率化
A18チップはすでに量産が安定しており、製造コストも下がっていると考えられる。
iPhone 17(無印)は大量に売れるエントリーモデルであるため、コストパフォーマンスを重視してA18を継続するのは合理的である。
新しいA19チップは初期コストが高いため、高価格帯のProシリーズに限定し、歩留まりや利益率をコントロールする狙いがあると考えられる。
AI戦略の段階的展開
A19チップは、Appleの今後のオンデバイスAI戦略(生成AIやApple Intelligenceなど)に特化したアーキテクチャになる可能性がある。
そうしたAI機能をまずProモデルで提供することで、「最新の体験はProから」というマーケティングの軸を維持する意図があると考えられる。
iPhone SEや旧世代とのポジショニング調整
無印iPhone 17がA18を採用することで、A17やA16を搭載するiPhone SEや旧モデルとの差別化は保たれる。
それでいて、A19搭載モデルとの「世代格差」はマーケティング材料にもなり、ユーザーを上位モデルへ誘導しやすくなる。
Appleは9月にiPhone 17シリーズ全体を発表する見込みだ。
(Source:MacRumors)


