GPT-5-Codexリリース コードレビュー自動化が可能に
- 桜井 未来

- 9月16日
- 読了時間: 2分

コード生成、レビュー、セットアップ自動化まで一括サポートするOpenAIの最新ツール
米OpenAIは現地時間9月15日、「Codex」の新アップグレードを発表した。名称はGPT-5-Codex。ソフトウェア開発現場での実践的なコーディング作業に特化しており、従来よりも長時間のやりとりや対話に強化が施されている。コードレビュー機能も進化し、リリース前に重大な不具合を検出できるようになった。Codexはターミナル、IDE、ウェブ、スマホなど幅広い環境で利用可能となり、クラウド・ローカルを問わずコンテキストを維持しながら作業を進められる。
開発環境での進化
Codex CLIとIDE拡張はコミュニティの声を取り入れて改善され、スクリーンショットや設計図などの画像をやりとりできるようになった。CLIではTodoリストで進捗を管理し、外部ツール連携も精度が増した。ターミナルUIも差分表示が見やすくなり、承認モードは三段階で調整できる。IDE拡張ではVS Codeなどでローカルファイルを文脈に活用し、短い指示でも高速に応答できる。さらにクラウド環境では依存関係の自動セットアップやキャッシュによる高速化が行われ、処理時間は中央値で約90%短縮。フロントエンド開発では画像を利用した進捗確認やスクリーンショットによるフィードバックも可能となった。
進化したコードレビュー
コードレビュー機能はPull Requestの差分や背景の意図、依存関係を理解し、テストを実行して挙動を検証する。PRが準備完了になると自動レビューが走り、「@codex review」で特定観点に絞ったレビューも依頼できる。
料金と提供形態
利用はChatGPTのPlus、Pro、Business、Education、Enterprise各プランに含まれ、利用料はプランごとに異なる。プロジェクトが多いユーザーには追加クレジット購入が可能で、エンタープライズではチーム共有のクレジットプールも提供される。また、今後API経由での提供も予定されている。
リリース翌日の9月16日、サム・アルトマンCEOはXで、Codexのトラフィックの約40%がすでにGPT-5-Codexによるもので、同日中には過半数に到達する見通しだと述べ、早くも開発現場での存在感の大きさを示している。
参照サイト
OpenAI News
Introducing upgrades to Codex


