OpenAI、「Codex」をChatGPT Plusユーザーから順次提供開始
- 桜井 未来
- 6月5日
- 読了時間: 2分
更新日:7月28日

インターネットアクセス機能も搭載へ
米OpenAIは6月4日(現地時間)、開発支援AI「Codex」の新機能を発表し、ChatGPT Plusユーザーに向けて提供を開始した。今回のアップデートには、開発体験を飛躍的に向上させる複数の新機能が含まれている。
まず、ChatGPT Plusプランのユーザーは、6月4日からCodexの利用が可能になる。OpenAIによると、当面の間は「寛大な使用制限」が適用されるものの、需要が高まった場合には、広範な利用を確保するためにレート制限が導入される可能性があるという。
最も注目すべきは、ユーザーからの要望が最も多かった「インターネットアクセス」の実装だ。Codexは、タスクの実行中にインターネットに接続して、以下のような操作が可能になる。
ベースとなる依存関係のインストール
外部リソースを必要とするテストの実行
新機能開発に必要なパッケージのアップグレードや追加インストール
インターネットアクセス機能はデフォルトではオフになっており、新しい環境を作成するか、既存環境を編集することで有効化できる。さらに、開発者はCodexがタスク実行中にアクセス可能なドメインやHTTPメソッドを細かく制御できる。利用にあたっての詳細やリスクについては、公式ドキュメントで確認可能だ。
このインターネット接続機能は、Plus、Pro、Teamプランのユーザーが対象となっており、Enterprise向けの提供も間もなく開始される予定。
また、今回のリリースには、以下のような多くのユーザビリティ改善も含まれている。
タスクの追跡がよりスマートに。今後は、新しいPull Request(PR)を毎回作成せず、既存のPRに対してアップデートが加えられるようになる。
シングルサインオン(SSO)を利用している組織では、追加の多要素認証(MFA)の設定が不要になる。
今回のアップデートは、OpenAIが目指す「開発者体験の最適化」の大きな一歩となる。Codexの進化は、ソフトウェア開発現場におけるAI活用をさらに加速させるだろう。
参照サイト
OpenAI Developers (@OpenAIDevs)