Google、企業向けAIプラットフォーム「Gemini Enterprise」を発表
- 桜井 未来

- 10月10日
- 読了時間: 2分

ノーコード対応と統合管理で、企業の業務効率化と自動化を加速
米Googleは10月9日(現地時間)、企業向け AI プラットフォーム「Gemini Enterprise」を発表した。これにより、企業は業務全体でAI を活用し、効率化や生産性向上を実現できる。Gemini Enterprise は Google の最先端AI モデルを基盤に、ノーコードで操作できるワークベンチやタスク特化型エージェント、企業独自のカスタムエージェントを統合している。Workspace や Microsoft 365、Salesforce、SAP など既存の業務ツールと安全に連携でき、AIが業務データを横断的に活用できる環境を提供する。
フルスタック型構成で導入・運用の負担を軽減
Gemini Enterprise はモデル、プラットフォーム、エージェントを一体的に提供するフルスタック型の構成を採用している。これにより、企業は複数の AI ツールを個別に組み合わせる必要がなくなり、導入や運用の負担を軽減できる。また、中央管理下でセキュリティやガバナンスを強化できる設計であり、AI 活用に伴う情報管理リスクにも対応している。
料金体系
Gemini Enterprise は、「Standard/Plus エディション」の年額プランで、1アカウントあたり月額30ドルから利用可能だ。中小企業向けの「Gemini Business」は月額21ドルで、30日間の無料トライアルも用意されている。
開発者向けツールと今後の展望
開発者向けには Gemini CLI や API 拡張機能が提供され、AI エージェントの連携を定義する A2A(Agent2Agent)プロトコルや、安全な決済を実装する AP2(Agent Payments Protocol)などの新標準も導入されている。
Google は Gemini Enterprise の発表を、AI を単なるツールから「企業の中核インフラ」へ進化させる一歩と位置付けており、今後は 10 万を超えるパートナーエコシステムや人材育成プログラムを通じて、企業の AI 活用をさらに加速させる方針を示している。
参照サイト
Google Cloud Blog
Introducing Gemini Enterprise


