クリック決済で変わるEC体験 バンドルカードが導く次世代オンライン決済のかたち
- 桜井 未来
- 3 日前
- 読了時間: 2分

EMVCo準拠のClick to Payを導入し、ユーザー体験とセキュリティを進化、EC事業者・利用者双方にメリット
カンムが提供するVisaプリペイド「バンドルカード」が、国際標準EMVCo準拠の「クリック決済(Click to Pay)」を導入した。これにより、オンライン決済時にカード番号や有効期限の入力が不要となり、ユーザーにとってよりスムーズで安全な購入体験が可能になる。

クリック決済とは
Visaのクリック決済は、EMVCo標準に準拠したオンライン決済ソリューションで、購入時にカード情報を手入力する必要がない。Visaトークンサービスによって取引を保護し、Visa SecureやVisa Payment Passkeyとも連携可能。これにより、承認率の向上と高いセキュリティを両立し、より安心してECを利用できる。
日本のEC市場における課題
国内のBtoC-EC市場は2023年に約24.8兆円へと拡大している。しかしその一方で、依然として次のような課題が存在する。
カゴ落ち率の高さ:購入途中で決済を離脱するユーザーが多い
入力エラーによる決済失敗:カード番号や有効期限の入力ミス
不正利用リスク:決済情報漏えいなどによる被害
これらの課題は、特にスマートフォン主体のオンラインショッピング環境で顕著だ。クリック決済を導入することで、ユーザーは入力負担を減らし、事業者は購入完了率の向上や不正利用抑止といった具体的な成果を得られる可能性がある。
海外事例に見るクリック決済の効果
海外ではすでに数千の加盟店でクリック決済の導入が進んでおり、Visaの発表によると、イギリスの「Just Eat Takeaway.com」では従来のカード手入力決済と比較して以下の成果が報告されている。
不正利用を50%削減
承認率を8%改善
決済時間を1/4に短縮
これらの結果は、クリック決済がユーザー体験の改善だけでなく、EC事業者の売上向上にも貢献することを示している。
今後の展望
カンムは、自社の技術力とユーザー基盤を活かし、国内EC市場における決済体験を次のステージへ引き上げる方針だ。今回のクリック決済導入は単なる機能追加にとどまらず、日本のEC決済UXを向上させる象徴的な取り組みといえる。今後、スマートフォンを中心としたオンラインショッピング環境において、ユーザーと事業者の双方にメリットをもたらす決済ソリューションとして定着が期待される。
参照サイト
株式会社カンム お知らせ
バンドルカードに「クリック決済」を導入