ChatGPT、広告表示を段階導入へ 低価格プラン「Go」で利用層拡張
- 白石 奈々

- 1月20日
- 読了時間: 3分

月額8ドル前後の新プラン「ChatGPT Go」と生成AIの収益モデルの変化
米OpenAI は現地時間1月16日、ChatGPT の利用拡大に向けた取り組みとして、広告表示のテスト開始計画と新プラン「ChatGPT Go」の提供を明らかにした。生成 AI をより多くのユーザーが使える環境を整える狙いがある一方、広告導入がユーザー体験に与える影響にも注目が集まっている。
「ChatGPT Go」:無料と有料の中間に位置する新プラン
「ChatGPT Go」は、無料プランと ChatGPT Plus/Pro の中間に位置付けられる低価格サブスクリプションだ。2025 年 8 月に一部地域で提供が始まり、その後 170 カ国以上に拡大された。OpenAI によると、今後は ChatGPT 提供地域全体で利用可能になる見通しで、米国では月額 8 ドル前後の価格帯とされている。
Go プランでは、無料版よりも利用制限が緩和され、以下のような機能が提供される。
GPT-5.2 Instant モデルへのアクセス
メッセージ数やファイルアップロード数の拡張
画像生成や長期メモリ機能の利用
日常的に AI を活用したいが、上位プランほどの機能は不要という層を主なターゲットとしており、用途に応じたプラン選択の幅が広がる形だ。
広告表示はテスト段階、無料・Go プランが対象
OpenAI は、無料プランおよび ChatGPT Go ユーザーを対象に広告表示のテストを行う計画を明らかにしている。現時点ではテスト段階であり、正式な開始時期や展開地域の詳細は確定していない。

広告は、ChatGPT の回答とは明確に分離された形で表示される設計とされ、以下のような方針が示されている。
広告が回答内容に影響しない
会話データを広告主に提供しない
未成年ユーザーや、健康・政治などのセンシティブな話題では広告を表示しない
パーソナライズ広告はユーザーが無効化できる
有料の上位プラン(Plus、Pro、Business、Enterprise)については、引き続き広告は表示されない方針だ。
生成AIの収益モデルの多様化
今回の発表は、生成 AI サービスがサブスクリプション一本足から収益源の多様化を模索している流れを示している。ChatGPT は数億規模のユーザーを抱える一方、計算資源や研究開発コストの増大が課題となっており、広告はそれを補完する手段として位置付けられている。
中価格帯の Go プランと広告テストの組み合わせは、生成 AI をより身近なツールとして定着させる試みとも言える。広告がどの程度ユーザー体験に影響するのか、またテスト結果が今後の正式展開にどう反映されるのか。OpenAI の次の動きが注目される。
参照サイト
OpenAI ニュース
ChatGPT Go が登場、世界中で利用可能に
広告と ChatGPT へのアクセス拡大に対する OpenAI の取り組み


