ChatGPTに健康特化機能「ChatGPTヘルスケア」を導入
- 藤崎 翔太

- 1月9日
- 読了時間: 3分

OpenAIが健康情報に特化したChatGPTヘルスケアを発表。医療データ連携と高いプライバシー保護で健康管理支援を強化する。
OpenAIは2026年1月7日、AIチャットボット「ChatGPT」に健康・ウェルネス情報に特化した新機能「ChatGPTヘルスケア」を導入した。健康関連の情報ニーズが世界的に高まる中、ユーザーが自身の健康データを安全に統合・活用できる専用スペースとして設計された。
新機能「ChatGPTヘルスケア」とは
ChatGPTヘルスケアは、健康やウェルネスに関する質問に対して、ユーザー自身の健康情報や文脈をもとにより関連性の高い回答を提供する機能だ。従来の汎用チャットとは別の専用スペースに情報を集約し、健康情報と一般的な会話を分離して管理する。
この専用スペースでは、ウェアラブルや健康管理アプリとの連携、医療検査データのアップロードが可能で、健康状態の傾向や診察前の準備、運動・食事の改善案などのサポートを受けられる。
プライバシーとセキュリティ
健康情報は極めて個人的なデータであることから、ChatGPTヘルスケアはプライバシー保護とセキュリティを重視した設計となっている。チャット内容や接続したアプリ、ファイルなどは他のチャットとは分離され、専用の暗号化や隔離技術により保護される。健康データはモデルの学習には利用されない仕組みだ。
ユーザーは、自身のデータへのアクセス権や接続アプリをいつでも管理・削除でき、必要に応じて多要素認証(MFA)を設定することも可能である。
医師と共同で設計
この機能は世界各地の医師と密接に協力して開発された。260人以上の医師が60か国・数十の専門分野で協力し、質問への応答がユーザーにとって安全かつ有益になるようモデル設計に反映されている。臨床の観点を基に評価基準が設定され、安全性や明確さを優先した応答が提供される。
利用方法と今後の展開
現在は一部のユーザー向けに提供が始まっており、利用希望者は順番待ちリストに登録できる。今後数週間以内にWeb版・iOS版の全ユーザーに提供範囲を拡大する予定であり、Android対応も予定されている。医療記録の連携機能や一部アプリの連携は地域制限があり、米国など特定地域で先行展開される。
AI活用と医療情報のバランス
進化するAIと健康管理のはざまでChatGPTヘルスケアは、健康情報の分断を解消し、日常的な健康管理の一助となる可能性を秘めている。一方で、診断や治療の代替ではなく、専門医との連携を補完するツールとして位置付けられていることは重要なポイントだ。AIに健康データを預ける際のプライバシーやデータ管理の安全性が強調される中、今後の医療現場や規制との関係性が注目される。情報統合とユーザーの主体性を両立させる新たなAI活用の形として、こうした機能の利用と評価が進むだろう。


