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AWSが提供するAI開発支援ツール「Kiro」プレビュー版公開

  • 執筆者の写真: 桜井 未来
    桜井 未来
  • 7月17日
  • 読了時間: 2分
Anthropic_Claude for Financial Services
image : Amazon Web Services

Kiroの「スペック」と「フック」で自然言語からテスト・デプロイまで自動化


 米Amazon Web Services(AWS)は7月14日(現地時間)、エージェント駆動型の統合開発環境「Kiro(キロ)」を公開プレビューとしてリリースした。Kiroは、自然言語プロンプトから要件定義、設計、実装、テストまでを一貫して支援する「Kiroスペック」機能と、開発作業を自動化する「Kiroフック」機能を備え、従来の“vibe coding”に代わる新たな開発体験を提供する。


Kiroスペック:仕様駆動でコードを構築

 Kiroは、自然言語で入力された要求をもとに、ユーザーストーリー、データスキーマ、API設計、テストケースまでを自動生成する。AIはプロジェクト全体の構造を把握し、依存関係を整理したうえで必要な実装タスクを提案・管理する。仕様変更にも自動で対応し、コードとドキュメントの整合性を保つ。この一連の流れこそがKiroスペックの中核であり、構造的かつ実用的なAI開発を実現する。


Kiroフック:AIによる自動化と品質保証

 Kiroフックは、イベント駆動型の自動処理機能だ。ファイル保存やコミットのたびに、AIがテストコードの生成、ドキュメントの更新、セキュリティチェックなどを実行する。これにより、開発効率を高めつつ、品質やドキュメントの正確性も維持できる。


対応環境と導入方法

 KiroはMac、Windows、Linuxに対応し、TypeScriptやPythonなど主要な言語をサポートする。導入は簡単で、Kiroをダウンロード後、Google、GitHub、Amazon、メールアドレスのいずれかでサインインすればすぐに利用可能だ。実践的なチュートリアルも用意されており、要件定義からデプロイまでの一連の流れを体験できる点も大きな特長である。


 Kiroは現在無料でプレビュー提供中。正式リリース後は段階的にサブスクリプション制が導入される予定だ。AIが設計から実装、レビュー、保守まで包括的に支援するKiroスペックは、開発者の作業スタイルを大きく変える可能性を秘めている。


 

 

参照サイト

KIRO公式サイト

Introducing Kiro


Amazon Web Services ブログ

Kiro のご紹介 – プロトタイプからプロダクションまで、あなたと共に働く新しい Agentic IDE




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