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Apple、遅延していたSiriのAIアップグレードを2026年春にリリース予定

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 8 時間前
  • 読了時間: 2分


SiriのAIアップグレードをiOS 26.4ソフトウェアアップデートの一環として市場に投入する




Bloombergの報道によると、Appleは、遅延していたSiriのアップグレードの内部リリース目標を2026年春に設定し、人工知能戦略の転換に向けた重要なステップを踏み出したとのことだ。


ただし、スケジュールは、新たな問題が発生するかどうかによって変更される可能性がある。開発作業の次の数週間が有望な結果を示せば、同社は秋に次期iPhoneを発売する際、機能のプレビューを公開する可能性があると関係者の一人は述べたが、最終決定は下されていない



なぜ、SiriのAI対応が遅れているのか?

  1. 生成AI(大規模言語モデル)技術の未統合

    Siriは、従来のルールベースおよびクラウド処理を組み合わせた構造で動いており、ChatGPTやGoogle Geminiのような生成AI(LLM)技術を本格的に統合していない。そのため、複雑な会話の文脈理解や柔軟な回答生成が難しい。

  2. 機能の制約

    現在のSiriは、以下のような限定的なタスクに特化している

    • アラームのセット

    • リマインダー作成

    • 電話・メッセージの送信

    • 天気やニュースの確認

    一方、ChatGPTのようなAIは「雑談」「要約」「翻訳」「創造的な執筆」など、汎用的な言語処理が可能。Siriはその点で「古いAI」とも見なされている。

  3. プライバシー重視による技術導入の遅れ

    Appleは一貫してプライバシーを重視しており、ユーザーの音声データをクラウドに送らずに処理する方針をとってきた。このアプローチでは、大規模なクラウドベースのAIモデルとの統合が難しく、技術進化のスピードが他社よりも遅れる傾向がある。

  4. WWDC 2024以前までは大きなアップデートがなかった

    Siriは過去数年、目立った進化を遂げていない。ChatGPTの登場以降、多くのユーザーが「Siriは時代遅れ」と感じるようになった。


また、Apple社内では、AIチームとマーケティングチームが互いに責任をなすりつけ合っている状態で、エンジニアリング側はマーケティングが機能を過大に宣伝したと非難し、マーケティング側はAIチームから提供されたスケジュールに従って行動したと主張しているとの話もあるようだ。



(Source:Bloomberg)


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