Anthropic、Claude向けWeb検索機能を正式リリース
- 桜井 未来
- 5月8日
- 読了時間: 2分

インターネット上の最新情報を引用付きで提供可能に
AIスタートアップの米Anthropicは5月7日(現地時間)、同社が開発する対話型AI「Claude」において、新たにWeb検索機能の提供を開始した。この機能により、Claudeはインターネット上の最新情報を検索し、信頼できる情報源を引用しながらユーザーに回答することが可能になる。
Web検索ツールは、Claude 3.5および3.7のSonnetやHaikuといったモデルで利用でき、API経由で利用する際には管理者がAnthropic Console上で機能を有効化する必要がある。
実装の仕組みとしては、Claudeがユーザーの入力から検索の必要性を判断し、APIが検索を実行。得られた情報をもとにClaudeが回答を生成し、その内容には情報源へのリンクも明記される。さらに、開発者は検索対象となるドメインの制限や、検索結果を地域ごとに調整するためのユーザーの位置情報(市区町村・国・タイムゾーン)も設定できる。
Anthropicのウェブ検索APIの価格は、1,000回の検索あたり10ドルに検索で生成されたコンテンツの標準トークン費用が加算される。
この機能の導入により、AIが従来の知識カットオフの壁を越え、リアルタイムで変化する世界の出来事や最新の研究、地域情報にも対応できるようになる。ビジネスにおいても、リアルタイムの株価・市場動向の分析や最新の判例・規制の変更の確認など、タイムリーな情報を求める場面でClaudeの活用が一層進むことが期待される。
参照サイト
Anthropic News
Anthropic User Guides