みんなの銀行、ステーブルコインとWeb3ウォレットの実用化に向け技術検証を開始
- 桜井 未来
- 7月8日
- 読了時間: 2分

Solana Japan・Fireblocks・TISと連携し、Web3時代の金融サービス構築へ
ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行は7月4日、ステーブルコインおよびWeb3ウォレットの事業化を見据えた技術検証(PoC)を開始したと発表した。今回の検証は、Solanaチェーンを提供するSolana Japan、高いセキュリティを備えた暗号資産インフラを持つFireblocks、金融システム開発に強みを持つTISの3社と共同で行われ、将来的な実用化に向けた準備が進められる。
この取り組みは、2023年の資金決済法改正によりステーブルコインの法的位置づけが明確になったことを受けたもの。欧米ではすでに、不動産や債券などの実資産(RWA)を裏付けとしたトークンの発行やWeb3との融合が進んでおり、国内でもそれに続く動きとして注目を集めている。
みんなの銀行は、2021年のサービス開始以来、完全スマホ対応のデジタルバンクとして約130万口座を獲得。API連携やBaaS(Banking as a Service)などの実績を強みに、今回のPoCでは、銀行アプリとWeb3ウォレットを連携させることで、新たな金融体験の可能性を探る。

同社はこの検証の成果を、自社サービスにとどまらず、将来的には他社との連携による新たなBaaS展開にも活用していく方針。銀行とWeb3が交差する次世代の金融サービス実現に向け、今後の動向が注目される。
参照サイト
株式会社みんなの銀行 プレスリリース
ステーブルコインおよびweb3ウォレットの事業化に向けた共同検討の開始について