Meta、8160億パラメーターのAI「Muse Spark Open」を公開 Mac 2台でローカル実行


最大100万トークンのコンテキストに対応。ベンチマーク結果やGPUの必要メモリー、API経由の提供条件も明らかに
米Metaは現地時間10月15日、AIモデル「Muse Spark Open」の重みを公開した。総パラメーター数は8160億で、各トークンの処理で稼働するパラメーター数は420億。最大100万トークンのコンテキストに対応し、テキスト、画像、動画、音声を入力できる。複雑なソフトウェア開発や複数段階の処理を担うAIエージェント向けに設計した。
ツール利用の評価で89.2、コーディング評価では競合モデルを下回る
Metaの公式評価表では、ツール利用能力を測る「MCP-Atlas」で89.2、業務タスクの遂行能力を測る「GDPval-AA v2」で1401を記録した。一方、コーディングエージェントを評価する「Terminal-Bench 2.1」では76.4となり、GLM 5.3の83.9、Kimi K3の85.0を下回った。
これらはMetaが公表した評価値だ。Muse Spark Openは推論設定「xhigh」、比較対象のGLM 5.3とKimi K3は「max」で評価されており、設定が異なる点には留意が必要だ。

Mac Studio 2台でのローカル実行を実演
Metaは、AppleのM5 Ultra搭載Mac Studio 2台と機械学習フレームワーク「MLX」を使い、モデル全体をローカル実行する構成を紹介した。実演では、コーディングエージェント「Muse Code」によるiOSアプリ「Ice Cubes」の修正や機能追加、動画編集ソフト「DaVinci Resolve」での映像分析や縦型動画への切り抜きを示した。
モデルの重みはHugging Faceなどから入手でき、複数のクラウドサービスやAPI提供事業者を通じても利用できる。自前のGPU環境で実行する場合、MetaのモデルカードはNVFP4形式で少なくとも700GB、BF16形式で2TBのVRAMを必要要件としている。
商用利用は無償、API提供には追加条件
Muse Spark Openは独自の「Muse Model License」で公開され、ライセンス上は無償で利用できる。ただし、利用する製品やサービスには「Built with Muse Spark Open」の表示が必要となる。表示場所はユーザーインターフェースのほか、付属文書、Webサイト、設定画面も認められている。
モデルや派生モデルをAPIなどで第三者に提供する事業では、利用者と関連会社の合計売上高が連続する12カ月間で2000万ドルを超えた場合、提供前にMetaへの通知と別途の書面契約が必要となる。自社サービスの機能として組み込む利用など、一部の用途はこの追加契約条件の対象外だ。
参照サイト
Meta
Introducing Muse Spark Open,The Most Capable US Open‑Weight Model to Date




