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ClaudeがGoogleドキュメントなどに対応、有料プラン向けにベータ提供

執筆者の写真: 藤崎 翔太
藤崎 翔太
4 時間前
読了時間: 4分


AnthropicはClaudeをGoogle Docs、Sheets、Slidesで使えるアドオンを公開した。全有料プランが対象で、現在はベータ版となる。





Anthropicは10月6日、Googleの文書作成、表計算、プレゼンテーションの各サービスでClaudeを利用できる「Claude for Google Workspace」を公開したと、同社の公式サイトで発表した。全有料プランを対象とした公開ベータ版で、あわせてClaude側からGoogleファイルを作成、編集するコネクタもベータ提供する。


開いているファイルをClaudeが直接編集

アドオンを導入すると、ファイルの横にClaudeのサイドバーが表示される。Claudeは開いている文書、表、スライドの内容と、選択中のテキスト、セル、スライドを把握し、ファイルを直接変更する。アプリやブラウザのタブを切り替える必要はない。

サービスごとの主な機能は次のとおり。

  • Docs:文の修正や見出しの書式変更を、周囲の書式を保ったまま実行する。大幅な書き換えは、変更対象の箇所を示す提案カードとしてサイドバーに表示し、利用者が適用または却下を選ぶ。

  • Sheets:数式の作成、ピボットテーブルやSheets標準のグラフの作成、新しいタブの追加に対応する。結合やデータ整形では、範囲をPythonに取り込んで処理し、結果をシートへ書き戻す。

  • Slides:ファイルのレイアウトとテーマに沿って新しいスライドを作成する。作成後は、要素の重なりやスライドからのはみ出し、読みにくい文字を確認して指摘する。

編集の自動化の程度は選べる。既定の「Ask before edits」では、変更ごとに概要付きの承認カードが表示され、承認後に反映される。「Accept all edits」では、Claudeが承認を待たずに作業を進める。


既存のコネクタやスキル、企業向け管理機能も利用可能

Claudeアカウントでサインインすると、サイドバーでもClaudeと同じモデル、コネクタ、スキルを使える。たとえば顧客向けの四半期ビジネスレビュー(QBR)資料を依頼した場合、Salesforceの取引履歴やGoogleドライブ内の通話メモを参照して作成できる。資料の形式をスキルとして保存しておけば、チームで同じ手順と形式を使い回せる。

Enterpriseプランでは、Compliance API、顧客管理の暗号鍵(CMEK)、OpenTelemetryによる監査ログの出力といった管理機能もアドオンに適用される。


Claude側からGoogleファイルを作成、編集

新たに提供するGoogle Docs、Sheets、Slidesのコネクタ(ベータ)では、Claudeのチャットから新規ファイルの作成や既存ファイルの編集ができる。Googleファイルのリンクを貼るか、文書、表、スライドの作成を依頼すると、対応する環境ではチャット横のペインにファイルが開く。

Claudeのアクセス範囲は、既存のGoogleの共有権限と一致する。同社は、新規ファイルが必要な場合や複数のファイルにまたがる作業では、Claude側から始める使い方が向くとしている。


提供時期、対象プラン、導入方法

Claude for Google Workspaceは、すべての有料プランでベータ提供されている。ヘルプセンターの記述では、対象はPro、Max、Team、Enterpriseの各プランとなる。料金に関する追加の発表はなく、既存の有料プランの契約で利用できる。

導入手順は次のとおり。

  1. Google Workspace Marketplaceで「Claude」を開き、インストールする

  2. 使用するGoogleアカウントを選び、すでに開いているファイルを再読み込みする

  3. Docs、Sheets、Slidesのいずれかで、「拡張機能」>「Claude」>「Claudeを開く」を選ぶ

1回のインストールで、3つのサービスすべてに対応する。管理者は、Google管理コンソールからドメイン全体または特定のグループに配布できる。Claudeのコネクタを使う場合は、Team、Enterpriseプランでは、オーナーまたはプライマリオーナーが先にコネクタを有効にする必要がある。

日本での展開については、発表文に対応可否や提供時期の記載はない。一方で、日本語版のヘルプセンターの案内ページが公開されており、Marketplaceの掲載ページにも日本語表示がある。実際の利用可否は、導入するGoogle Workspaceの管理者設定にも左右される。

なお、ヘルプセンターには、1回の長時間の操作はGoogle側の制約により最大6分で停止すると記載されている。非常に大きな作業は、段階に分けて依頼するよう案内されている。


文書作業の「持ち出し」が不要になる意味

今回の発表で目立つのは、Claudeを使うために別のチャット画面へファイルの内容を持ち出す手間が不要になる点だ。サイドバーで開いているファイルを直接編集でき、変更の承認方法も選べるため、既存の共有・権限管理を保ったまま、普段の業務フローにAIを組み込みやすくなる。

Microsoft 365向けにも同社は拡張機能を提供しており、Google Workspaceへの対応により、主要なオフィススイートの両方でClaudeが使えることになる。また、Googleの共有権限に沿ってアクセス範囲が決まる点や、Enterprise向けの監査機能が適用される点は、情報管理を重視する企業が導入を検討する際の判断材料になりそうだ。

小規模なチームにとっては、既存のスキルやコネクタをそのまま持ち込める点が実用面での利点となる。一方で、ベータ版であることや、1回の操作に時間の上限があることから、当面は重要な業務で使う前に、挙動を確認しながら段階的に取り入れる使い方が現実的といえる。





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