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「MacBook Ultra」最速9月発売か

  • 執筆者の写真: 藤崎 翔太
    藤崎 翔太
  • 6月8日
  • 読了時間: 3分

Image is for illustrative purposes only.
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調査会社Omdiaは、AppleがOLEDディスプレイ搭載の新型MacBookを2026年第3四半期に発売すると予測。酸化膜TFTとRGBタンデムOLEDを組み合わせたハイブリッドOLEDを採用する。




ディスプレイ分野の調査を手がけるOmdiaは、Appleが「MacBook Ultra」と呼ばれることもある新型OLEDノートPCを2026年第3四半期(7〜9月)に発売するとの予測を発表した。これまで有力視されてきた「早くて10月か11月、遅くとも2027年初頭」という見通しを覆す内容だ。


ハイブリッドOLED:ノートPCで初の採用

Omdiaによると、新型MacBookには酸化膜TFT(薄膜トランジスタ)とRGBタンデムOLEDを組み合わせた「ハイブリッドOLED」が搭載される。この構成はすでにAppleのiPad Proシリーズで採用されており、従来のシングルスタックOLEDパネルと比べて高輝度・高効率・長寿命の特性を持つとされる。ただし、ノートPCのフォームファクターへの適用は今回が初となる。

OmdiaのジェリーカンPractice Leaderは、「この組み合わせはLTPOおよびRGBシングルスタックOLEDと比較して消費電力を抑えることを目的としている」と説明している。消費電力の低減は、薄型化しながらも現行モデルと同等のバッテリー駆動時間を確保するうえで重要な要素となる。


Samsung Displayが供給、8.6世代ラインが量産段階へ

Omdiaは、パネルの供給をSamsung Displayが担うと述べている。Samsung Displayは韓国に8.6世代OLEDの製造ラインを整備しており、量産に向けた重要なマイルストーンを最近クリアしたとされる。Omdiaの予測では、Samsung Displayが7月からパネル供給を開始し、同四半期中にデバイスが発売される見通しだ。

ディスプレイのサイズは14.3インチと16.3インチの2種類。現行MacBook Proの14.2インチ・16.2インチからわずかに拡大する形で、ベゼルの薄型化によるものとみられる。


OLEDノートPC市場への波及効果

Omdiaは、ノートPC向けOLEDディスプレイの市場規模が2033年までに115億ドルに達すると予測する。2026年時点では約40億ドルで、その多くをAppleのMacBookシリーズ向けが占める見込みだ。

ハイブリッドOLEDのシェアについては、2026年時点でOLEDノートPC出荷台数全体の12.6%にとどまるが、2033年には89.5%まで拡大するとしている。Appleの採用を契機に、他メーカーも追随する可能性があると分析している。

大型OLEDパネルの製造技術についても、従来のファインメタルマスク(FMM)に加え、インクジェット印刷(IJP)や微細フォトリソグラフィーマスク(FPM)といった新技術の開発が進んでいることをOmdiaは指摘している。


発売時期と懐疑的な見方

Omdiaの予測が正しければ、新型MacBookは9月に登場することになる。Appleは例年7月・8月に主要ハードウェアを発表しない傾向があるためだ。なお9月はiPhoneおよびApple Watchの発表時期と重なる。

ただし、一部では懐疑的な見方もある。世界的なメモリー不足などを踏まえると、2027年初頭への延期がより現実的との見解を示している。また、OmdiaはOLED MacBookについて2026年2月時点でも年末以前の発売はないと予測しており、今回の見通しとは異なる内容だったとも指摘されている。


Appleの一手がノートPC業界の「OLED転換点」になるか

MacBook UltraへのハイブリッドOLED採用は、単なるApple製品のアップデートにとどまらない可能性がある。Omdiaの分析が示すとおり、2033年にはOLEDノートPC市場の9割近くをハイブリッドOLEDが占めると予測されており、Appleの選択がノートPC業界全体の技術シフトを後押しする構図だ。発売時期については不確定要素も残るが、OLEDノートPC市場の本格的な拡大フェーズが近づいていることは、複数の調査データが一致して示している。


(Source:Omdia)

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